名前呼び ページ16
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ス「………余計なお世話だ。」
セブルスは冷たく言い放つ
『ふーん。俺なら、暴力で解決するな。知ってる？俺カンフーできるんだ。
父さんが中国人だから、本場のだよ。今度、型を見せてやろうか？』
ス「いらん、興味ない。力で解決するのは、単細胞共のすることだ。
理論で全ては解決できる。僕はもっと知識が必要なんだ。あいつらに勝つために………」
『………セブルス、人の道を踏み外さない自信はある？人殺しとかしない？』
Aは真っ直ぐにセブルスを見て、真面目な顔で聞く。
ス「なんだ、急に。当たり前だろ。人殺しなんかするもんか。」
セブルスも、本気で答える。
『そう………ならいいや！話は終わり！』
Aは、笑顔でドンっと机を叩く。
大きな音に、マダム・ピンスがジロリと睨んできた。
ス「ほんと何なんだ…」
セブルスはため息をついて、羽ペンを動かし始める。
Aも、レポートを書き出す。
ス「……それ、宿題か？僕はそんなの知らないぞ。」
ビンズ先生が余計に出した宿題に、セブルスは首を傾げる。
『あぁ、これ、俺だけ余計に出されたんだ。ひどくね？
そりゃさ、授業中居眠りしたり、落書きしたり、紙飛行機飛ばしたり、
シリウスの髪を爆発させたり、色々したけどさ。そんなの誰だってするだろ。』
ス「するわけないだろ。」
セブルスは、こいつバカか、と言う顔でAを見る。
『何だよその顔。セブルスだって居眠りぐらいした事あるだろ！？』
ス「ないな。」
『真面目かよ！』
Aは叫んで机に突っ伏す。
また、マダム・ピンスはこちらを睨む。
ス「おい、うるさい。次こそ追い出されるぞ。」
『なんだよ、くそ真面目。どうせ俺なんか、永遠に問題児扱いなんだ…』
ス「………僕は帰る。さっさと宿題は終わらせろよ。」
さっさと荷物をまとめて、セブルスは立ち去ろうとする。
『…また明日ね。』
Aはにっこり笑って言った。
セブルスは振り返って一度立ち止まり、また歩き出す。
Aはそんな彼の後ろ姿を、ニヤニヤしながら眺めていた。
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作者名：ネクタイピン | 作成日時：2022年3月2日 21時
