不登校の子はキャバ嬢でした【夜久衛輔】

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(帰宅後)








はぁ……



距離を取るって言っても、



分かりやすく距離とっちゃいそうで、なんかなぁ。






うわああぁああ、好きだよ！！くそう！！！



どうしたらいいんだろう、わかんないや、




黒尾にでも相談してみるかなー、





Aねえ



ぱにーにん?どうしたー?



Aあのさ、相談いいかな





黒尾なら、ちゃんと聞いてくれると思った。



いつもふざけてるけど、




ちゃんとしてる時はしてるから。






ぱにーにおう、電話でいいか?



Aうん





うわ、かけてくるのはや…





『もしもし？』




黒尾「急に相談なんてどうしたんだ？」





私は夜久くんに話したことをそのまま話した。



黒尾なら平気だって思った。



信用してる、し。






黒尾「へー、そんなことあったんだな」



『うん、』



黒尾「俺も小森ちゃんのドレス見たかったな」








こうやってふざけてるみたいにしてるのも、







優しさなんでしょう？






でも本題はここからだから、




『それでね、私は夜久くんにこの事背負わせたくないの。




これがきっかけで仲良くなったのも、




話すようになったのも、全部彼に背負わせちゃってる…







もちろん同情じゃないのもわかってるんだよ？




だからこそ私は夜久くんから離れたいの、



頭では何をするべきかわかってるんだけど、さ。




どうやって悟られないように離れればいいか、






わからなくて黒尾に相談してみた。』







思ってることも私が今するべき事も全部話した。





夜久くんともたくさん関わってて、





私ともそれなりに関わってる黒尾だからこそ、






見えてくる事もあるんじゃないかって思って、









黒尾「小森ちゃんはさー、何を我慢してんの？」






『…えっ？』






黒尾「夜久が、とか。




夜久に背負わせたくないじゃなくて、




小森ちゃんはどうなのよ」








私、は。





『夜久くんに迷惑かけたくないかな』




彼に迷惑をかけてまで、




私自身が幸せになりたいとは思えない。






黒尾「それも夜久中心じゃん？？




じゃなくて、小森ちゃんはどうしたい？」









私は夜久くんが好きで隣に立ちたいとも1度は思った。

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