不登校の子はキャバ嬢でした【夜久衛輔】

4 ページ4

(Aさんの話続きます)





『貯金に余裕ができたらキャバは辞めるし、





今まで朝から夕方までだったガソスタを




夕方からに変えてもらうし。





だから、そんなに辛そうな顔しないで？






＿＿＿夜久くん。』






別にそんな顔させたくて話したわけじゃないんだから。




君はそこまで重く捉えなくていいんだよ。







夜久「…いつから学校来るんだ」






いつからいけるんだろう、でも、





『あと1ヶ月はこの生活かなぁ』







私がお母さんの分まで頑張るんだ。




今度は私が、お母さんを助ける番……。




夜久「待ってるから、ちゃんと一緒に卒業しような」






どうして、彼はここまで優しいんだろう。





たかが不登校扱いの私なんかに、





寄り添ってくれるんだろう。









『その時は夜久くんのネクタイでも強請ろーかな？笑』




冗談、のつもりだった。




ただのおふざけのつもりだったのに。







…そんな顔、しないでよ。





夜久「……おうっ」







そんなに顔を赤くして照れたように笑わないで。



まるで嬉しいとでも言うように、



こっちを綺麗な笑顔で見ないで＿＿…






虚しくなっちゃうじゃない？

悲しくなっちゃうじゃない？




自分のやってることは間違いかもしれないなんて、

思っちゃうじゃない？



でもおかしいな。








夜久くんの赤くしながらもちゃんと



目はこっちを見てて、




私のことしか捉えてない瞳から、






目が離せないや。

5→←3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す