隣のカワグチさん (ページ19)

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＿＿＿ジンSIDE.

『あれ、カワグチおかえりー。』

ジン「おま、、カワグチって、、＿＿。」

『あ、そっか知らないのか』

知ってるよ。

俺との物捨てたんだろ。

お前にとって俺はもうなんともないんだろ。

Aが俺のこと好きじゃなくなっちまったんだろ。

俺に呆れたんだろ、、、？

『マホトの真似してくんだよー笑』

Aとちゃんと会話したのもいつぶりだったかな、

ちゃんと付き合ってた時にみせてくれてた笑顔。

まだ好きでいてくれるか、

完璧に吹っ切れたかの二択。

間違いなく後者だろう。

他の奴らの呼び方は変わらなくて、

俺だけジンくんからカワグチになってしまった。

面と向かってAに会って、

俺がしてしまった事の重さに初めて気づいた。

今更気づいたってAにはどうともなくて。

ただ俺がキツくなるだけで。

失ってから気づくことの大切さに、

俺は失ってからじゃないと気づけなかった。

フワッと香ってきたAの匂いは、

本当に俺のじゃなくなってた。

あいつからした匂いは、、

サグ「あ、ジンくんおかえりー。」

相馬「朝帰りとかモテ男は違うね～」

『ほんとそれ笑さっすがーーー』

なぁ、何笑ってんだよ。

なにサグワと同じ匂いさせてんだよ。

なにマホトと同じ服きてんだよ。

なぁ、なんで俺があげたモンはなにひとつ

身につけてねぇんだよ。

指輪もネックレスもあいつらと一緒で。

本当に俺のことなんてどうでもよくなっちまったんだな。

Aもこんな気持ちだった？

そっか、ずっと前から女の匂いしてたの気づいてたんだ。

ごめんな。

俺、おまえがそばにいてくれるのが当たり前で。

なにゆっても、どんな対応でも、

ずっとまっててくれるのが日常だったんだ。

離れてからじゃないと気づけないだなんて、

ほんと馬鹿だな。