24,「変わらない物」 ページ24
あれから、めっちゃ怪しまれていたけれど何とかゴリ押しして乗り切り。
お登勢「は?珍さん?」
銀時「珍宝です。チン○のチンにチン○○の○○で珍宝です」
お登勢「…いやもうそれただのチン○じゃないかい」
銀時君は珍宝という偽名を名乗って、行く宛もない為とりあえずお登勢さんの所に来ていた。
ボロボロになった時間泥棒はガムテープで補強しソファに寝かせている。
お登勢「アンタも化けて出てくるたぁねぇ…運が良いのか悪いのか分かりゃしないよ」
『あははー……』
お登勢さんにも事情を説明した。勿論私が幽霊になって戻って来た事には喜んでくれたよ?
_____いや、お登勢さんだけじゃない。
五年経って老いぼれになった長谷川さんやおっさんになったキャサリン、サイボーグになったたまさんも喜んでくれた。色々突っ込みたいけど。
けど再会を喜んでいる内にも、神楽ちゃんと新八君はずっと険悪で。
何でも銀時君と私が居なくなってから、二人の意思を継ぐのは自分だとか言って揉めたとの事。
(色々大変だなァ……うん、色々)
そして、神楽ちゃんは語尾にアルとかの訛りを捨て…新八君はお通ちゃんのCDとツッコミを捨てた。
つまりはアイデンティティ消失である。まあ成長っていうか退化したようにしか見えないけどね?
でも…………
お登勢「地球はこんなになって色々変わっちまったけど…皆こうして笑えてんのは、銀時の仲間がバカやってくれてるおかげさ」
「あの子達がこの街、支えてくれてるおかげさ」
「『………。』」
すっかり荒廃したこの土地。
時間泥棒がどれだけ世界が変わろうと、変わらない物もあると言っていたのを思い出した。
分かってる、人の想いや未練は消えないくらい。変わらないでいてくれる暖かい場所があるくらい。
でもだからこそ。今無性に、
(嗚呼………無性に、)
真撰組の皆に、会いたいと切望してしまうのだろう。
__________
______
___
それから、月が顔を出す時刻まで待って。
『…………で、説明してくれるかい?』
埃を被った万事屋。ボロボロになった机、古びた床。ヒビの入った看板は見ると虚しくなるからか卸されていた。
月明かりが照らす中、その場所で説明を促せば……神楽ちゃんが江戸について話し始めた。
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夢花(プロフ) - 実珠さん» naluhodone☆wakaruwa☆ (2021年5月9日 20時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 夢花さん» そうなのよ……銀魂男子は絶対そういうの大切にすると思うのよ…… (2021年5月9日 20時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - てか、夢主ちゃん死してなお愛されてるのね…ぐへへへへ←は? (2021年5月9日 20時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - 実珠さん» おk!暇やったら見るわ!呪術廻◯戦といい銀魂といい…ネトフリでみなきゃいけないのが増えてきたぜ☆嬉しいけどね☆ (2021年5月9日 20時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 夢花さん» あ、でも夢主が真選組だからちょっと意味分かんないかも。これもネトフリでやっとるで。銀魂完結編、って調べれば出てくると思う (2021年5月9日 18時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2021年1月6日 14時