【銀魂】空から女の子が降ってきました。【劇場版】

6,「お巡りさんの言う通り」 ページ6

銀時君が「大人なんだ！俺も見るに決まってんだろ！」とか下心丸出しな事を紡ぐ。




率直に言うと気持ち悪いね。まあどうでもいいけど。






『映画泥棒、着いてきてくれるかい？中身を確認する。場所は…うーん、どうしようかな…別室が良いしそこのトイレで良いか』



銀時「じゃ俺も着いて行きまーす」






そう言った銀時君の手にはウェットティッシュ。






『…………。』



新八「3Dになる気満々じゃねーか！！初っ端からどういう下ネタぶっ込んできてんだ！！」



『………』



銀時「待てA。そんな目で俺を見るな」










＿＿ガチャン、









トイレへと入り、扉を閉める。







『じゃあ早速拝見する訳だけど…どれが再生ボタン？』



銀時「あ、これじゃね」



『じゃあそれ押して』






映画泥棒のカメラをいじり、モニターをこちらに向けさせる。



そして銀時君が再生ボタンを押し…







＿＿＿＿＿＿ピッ、







映像が始まる筈だったのだが。







ピカッ＿＿







銀時「『え？？』」






映画泥棒のカメラのレンズ部分が急に光り出し…その光は、私達を包み込んだ。



そしてその光に包まれて、次に見えたのは…








＿＿＿＿＿＿ドンッ、ドォォン、！！







白刃と銃弾、大砲が行き交い…人間と天人が雄叫びを上げて戦っている…






『……え？攘夷、戦争…？』






攘夷戦争だった。






『何で…』






私の戸惑いなどお構い無しで、映像は流れ込んでくる。



私が今見ている映像は完璧に攘夷戦争。甲冑を纏った高杉や桂君、銀時君が兵士を率いて戦っている。





(妙に臨場感があるな……まるで誰かの記憶みたいだ)





……いやいやそれ以前に。攘夷戦争なんて約十年前にあった出来事である。映像自体がおかしいしどこで盗撮したんだよ。



疑問に思いながらも、そのまま頭に流れてくる映像を見ていると。








＿＿＿＿＿＿バサッ、








『！』






不意に、銀色が視界に飛び込んできた。






『あれは……』






何かと目を凝らして見ると……正体は、身体中に血を浴びた銀時君だった。歳の頃は17くらいだろうか。


27歳の銀時君とは違って鎧を身に付けており…そして殺気立っている。目付きも悪い。いや目付きが悪いのは元からかもだけど。





だがやはり一番に目を引くのは…その手にある、鈍く光る剣。







＿＿それは、彼を血塗られた鬼の様に見せていた。











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