1ヶ月半の家庭教師《JW赤×緑》 (ページ2)

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手汗の半端なさページ2

後日、おかんから家庭教師が決まったことが
伝えられた。

ねーちゃんやなくてにーちゃんやと。

男かよ。

まぁ健全な男子高校生と若い女を一緒の部屋には
入れられへんよな。

「若くて爽やかなお兄さんやで！
ええとこの大学通ってらっしゃってなぁ、
智洋もすぐに仲良うなれると思うわぁ！」

「、、、そ。」

そんな報告を受けた1週間後、
夏休みが始まった。

学校からは宿題は出なかった。

受験勉強が宿題みたいなもん。

そして、今日から家庭教師生活が始まる。

ピンポーンっ

「はぁーいっ」

元気におかんがお迎えに行って、
一緒にリビングに入ってきた家庭教師の男の人。

「初めまして、重岡大毅といいます。
智洋くん、やね？よろしくな？」

「あ、はい、よろしく、お願いします、、、」

なんやろ。

なんか、体が熱い。

心臓の動きが速い。

重岡さんから目が離せない。

笑顔が脳裏にこびりつく。

おかんの声なんて遠くに聞こえて、
まるで重岡さんと俺だけの世界に入ったようだった。

「、、、ともひろくん？おーい、智洋くん」

「、、、はっ、あ、すいませんっ」

「お部屋、案内してくれるかな？」

「は、はいっ、わかりましたっ」

2階の俺の部屋に案内する。

後ろに重岡さんが居るってだけで手汗が半端なくて、
服の裾で何度も拭いてたら
手のひらがヒリヒリしてしまった。