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雨がザアザアってずっと降ってるし、強い風が吹いてて、ときどき、窓がゆれる…
窓がガタガタと鳴るのもしょっちゅうだ…
雷もときどき、鳴るし…
そのせいか、あおいの容態は、全然、良くならない…
あ：こっ、こわいよ…、やっ、やめて…、たっ、たすけてぇ…
良：でぇ丈夫だ！俺がいっからなぁ…
あ：こっ、こわい〜
俺があおいを抱きしめるが、全然、落ちつかない…
ガタガタッ！！
あ：ぅっ…
良：ん、びっくりしたな
あ：こっ、こわい…
大雨と強風のせいで雨音は聞こえて、雨戸もガタガタ音をたてて
それらがあっという間にあおいを不安定にさせた。
ずっと小さく震えてるし涙は止まらないしで可哀想で…。
最近、家の中だと雨を怖がる…
やっぱり、何か思い出してしまうんだろうな…
だけど体調崩してて不安だった心にはダメージが大きくて…。
あ：ん〜、…ふぇっ…こわ、い…っ
あと、触れてる体が熱くなってる気がすんだよな
心のダメージって体に直結するんだなぁ…て実感する
あ：はぁっ…こな、いでっ…はっ…
まずい…、フラッシュバックしかけて呼吸が乱れてる…。
良：あおい？大丈夫か？こっちみてろよ…
あ：ん、っ…はぁっ…っ
良：俺と赤坂だけだからなぁ〜
あ：…りょっ、こわい、よ…っんく…
良：怖いよなぁ…、ここにいるからなぁ
コツンッ…て俺がおでこをあおいのおでこにくっつけた。
これで、俺がいるのが、分かりゃいいけど…
脱水になってねぇかな？
これだけ、泣いてるんだし…
気がつくと、ジュースの入ったコップが前に置いてあった
飲ませてやれって事だな…
良：…ちょっと飲むか？
あ：んっ…の、む…のむ…っ
良：ゆっくり、ゆっくりだぞ…
ストローを近づけるとゴクゴク動く喉。
怖い思いして泣き続けたら喉乾いちゃうよな
って思ってたら
あ：っ、ｹﾞﾎｯ、ｹﾞﾎｯ、ｹﾞﾎｯ
むせちまったんだな…
赤坂があおいの背中をさすってくれてた
赤：ん、ゆっくりですよ…
あ：ん、んっ…、ｹﾞﾎｯ、ｹﾞﾎｯ
良：ゆっくりなぁ…。
ジュースが喉の奥に入っていく音が聞こえた
あ：おっ、おいしぃ…
良：よしよし…、よくがんばったな…
あ：あっ、ありがと…
良：…もう一口、いるか？
あ：ん、ん…、んも、もぅ…、いい…。…いて？
良：おぅ…。
あ：おっ、起こして…、ほっ、ほしい…
良：わっ、分かった
赤坂と二人がかりで、あおいの身体を起こし、リクライニングも上げた
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作者名：田中カオリ | 作成日時：2019年4月15日 17時
