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A視点。
ゾムさんとの手合わせの準備中。
トラウマなんてないって言ったけど、本当はある。
またエースを困らせるんじゃないかって。
「人は失敗を経て強くなる。」
『あぁ…そうだよね。父さん』
私は強くなきゃならないんだ。
装備を1式持って訓練所へ。
zm「遅かったやん。はよやろうぜ」
ゾムさんはワクワクした様子でナイフを構えてる。
…恐怖を乗り越えたその先の景色が。
『私は見たいの。』
kn「スタートッ！」
地面から動かず。動きを観察する。
zm「あれ？金縛りか？」
集中。
『ﾌｩ……』
【システム認識：プログラム戦闘速度アップを開始します。】
zm「え!!?」
喋らず。気にせず。ただただ体を動かす。
早く静かにゾムさんに近づいて。
そっと、首筋にナイフを当てようとした。
その時。
zm「脳筋舐めんな。」
さっきまで前を向いていたはずなのに。手が伸びてきて私の胸ぐらをわしづかみにした。
『は！？』
zm「よいしょぉぉ！！」
そのまま私を地面に叩きつけた。
『ｱｶﾞｯ』
【エラー：背面部打撲。処置を開始します。】
kn「…おまえらヤバすぎw」
『あぁー。痛って…』
zm「脳筋舐めてたやろ〜？医務室行こか。」
負けた。
『絶対リベンジします』
zm「はいはい。行きますよ〜」
ゾムさんはそういいながら私を抱き上げて歩き出した。
『自分で歩けますけど。』
kn「うるせーよ。お姫様は黙って運ばれときゃいーんだよ！」
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作者名：ゲルマニウム3世 | 作成日時：2022年7月14日 10時
