…2 ページ10
その子の名前は、
大きくなっても、心に余裕が持てるように。
そんな願いを込めて、『裕』となった。
「…しぇん、しぇー！あしょぼ！」
裕もいつの間にか大きくなってもう三歳。
「…しぇん、しぇー！きょう、はにゃび？」
「うん、夜みんなでしようね。」
お盆のある日、施設には花火の日というものがあり年に一度、みんなで花火をするものだった。
あっという間に夜になり、花火の時間。
裕はと言うと、職員のもとを離れ訳も分からず歩きまわっていた。
「裕くーん、」
「あーい！！」
施設の裏庭、
裕は、小学校に上がったばかりのお兄さんたちに呼ばれ、そっちへ行こうとした。
トテトテと歩く裕に、ドシドシと歩く中学生の男子が前を見ず、花火を振り回していたんだ。
「ぎゃはは！これ、すごくねぇ！？」
「確かに！俺もやりてぇ！」
裕が大きな桜の木を通る瞬間、
中学生も桜に向かって火を出した＿＿
「……裕っ！！」
誰かの声が煩い施設に響いた。
裕は右手を覆って、木の幹に倒れ混んだ。
あまりの熱さに声をあげることも出来ない。
「…っ、あ」
中学生も、まさか当たっているとは気づかず、後ろを向いて友達と喋っている。
その間にも、裕の体に炎が注がれる。
「…裕くんっ…おい！やめろ！」
先程の小学生が大声を出す。
「…うわっ、お、俺知らねぇし。」
「ちょっと…逃げようぜ」
やっと気がついた中学生が花火を捨てて逃げ去る。
小学生は、消火用の水をかける。
「…おい、どしたっ！？裕！？ちょ…何がっ」
慌てて、職員が駆けつける。
右手、それを庇った左手、そして全身が焼けただれて、
「救急車！」
職員は慌てて、救急車を呼んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 226人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かりん - はじめまして！これからも、すばるくんのいる小説が読める事、楽しみにしています！ (2018年4月28日 19時) (
レス) id: 14a99e8554 (このIDを非表示/違反報告)
きいろさん♪ - すみません！間違えてしまいました汗これからも、かわらぬ関ジャニ∞を書き続けてください！応援してます！ (2018年4月21日 1時) (レス) id: dfe925cf14 (このIDを非表示/違反報告)
きいろさん♪ - すばるくんを書き続けてくれると聞いて、安心しました。私は、正直立ち直れてないですが、∞もすばるくんも応援すると決めました。これからも、かわらぬ (2018年4月21日 1時) (レス) id: dfe925cf14 (このIDを非表示/違反報告)
雪花(プロフ) - Siori Maeharaさん» ありがとうございます。私もすばるくんを除け者にして書きたくないのでそのお言葉嬉しいです。そりゃ、いなくなるのなんてちょっとお話書いたら出来るのですがやはりそれはしたくなくて、ここでは7人でのエイトと嵐を書いていきます。ありがとうございました！ (2018年4月17日 22時) (レス) id: 9012b54bc9 (このIDを非表示/違反報告)
雪花(プロフ) - ∞雛さん» 遅くなってすみません。リクエスト受け付けました。とても遅くなると思いますが絶対に書くのでお待ちくださいませ。 (2018年4月17日 22時) (レス) id: 9012b54bc9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美紀 x他2人 | 作成日時：2017年9月7日 5時
