宣言 ページ35
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「それにしてもかさくんがデートなんてねぇ。もうさっさと告白しちゃえば〜？」
「こ、告白ですか！？」
司も全く考えていなかったわけではないが、いざ誰かに言われてみると、想像しただけで顔から湯気が出そうだ。
最近までAに反抗してばかりだったのに告白なんて、手のひら返しにも程があると思っていたのだが。
「何か問題でもあるわけ？」
「その、私はまだまだ未熟ですし、Aさんにも好きな方がいるみたいなので、そんな…………」
どうしてわざわざ告白しない理由を探しているのか、司は自分でも理解できなかった。
司の歯切れの悪い言い訳に、泉は眉をひそめる。
「確かにかさくんは子どもだけど、Aも同い年でしょ。今日のAの嬉しそうな顔見てないの？」
「見ましたよ！見逃すはずがありません！けど私はただ、Sweetsがお気に召したのかと……」
Aはにこにこしているのがデフォルトのようなものだから、それに自惚れてはいけないと司は気をつけていたのだが。
弱気な司に、「バカじゃないの？」と泉が呆れている。
「A、地元にいた時からかさくんのファンだったんだよ？チャンスあるに決まってるでしょ」
泉が言うのだから、司は何も言い返せなくなる。
告白してもいいのだろうか。
1人前のAにはまだまだ程遠い存在だとしても。
きっと、可能性があるなしの話ではないのだろう。
振られようが振られまいが、伝える覚悟が司にあるかという問題で。
遅かれ早かれ、いつかは告白していただろうと司は思う。
それが思っていたより早かったというだけのことだ。
「わかりました。告白、します」
「そうそう、それでこそかさくんだよねぇ。振られても責任取れないけど、応援してるよ」
じゃあね、と泉は去って行った。
もう宣言してしまったのだから、後戻りはできない。
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トド(プロフ) - にんじんさん» そんなに楽しみにして頂いてたとは！！嬉しいお言葉ありがとうございますー！！今後の励みになります！ (10月2日 19時) (
レス) id: a788b41716 (このIDを非表示/違反報告)
にんじん(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございました！毎回の更新楽しみにしてて朝に読んでテンション上げて行くのが日課になってました！！ありがとうございました🙏 続編も楽しみにしてます！ (10月2日 18時) (レス) @page47 id: 96c9f21394 (このIDを非表示/違反報告)
傘(プロフ) - ありがとうございます！！本当に嬉しいです😭 (8月23日 22時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - とても面白いので更新楽しみにしてます！ (8月23日 22時) (レス) id: 44f6912c5a (このIDを非表示/違反報告)
傘(プロフ) - ^^さん» そうですね。評価ばかりどっと増えたので、同じ方が入れてるのだと思います。 (8月18日 22時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トド | 作成日時：2023年8月18日 19時
