210話 「酷い勘違い。遺憾の意を表明します」 ページ17
銃兎さんは俺の免許証とかそれらを持って帰って行った。
なんか、全部上手いところやってくれるらしい。ありがてえ。これでレンタルビデオ店でカードを作れるし、銀行の口座とかも開けるし、税金も……税金、どうしよ。
まあ、煙草をパシられても大人しく文句も言わず行けるようになったのはデカい。これ以上左馬刻さんに逆らうと怖い……というか既にアウトかもしれない。
『ね、理鶯』
「どうした？」
『もし左馬刻さんブチギレてたらどうすればいいと思う？』
「………小官がなんとかしよう」
『え、なんで目が座ってんの。怖い怖い』
遠くを見ながら言う理鶯の腕をペシペシと叩いて止める。呼んだわけではなかったがそんなことをしてしまえばこちらを向かれてしまうわけで、綺麗なブルーと視線がかち合った。
だがその時には瞳は常通り、穏やかな光を浮かべている。
『理鶯の目、ホント綺麗だよな』
「そうだろうか。Aの瞳も美しいぞ」
『ほらまたそうやってすーぐおだてる』
「事実を言ったまでだ」
チュ、と目の端にキスを落とされる。
なんでこいつはこんなにもスマートにキスをかませるんですかねえ。そんな綺麗に「チュ」とかどうやったら音が出るんですかねえ。やっぱハーフだからですかねえ。慣れてしまった俺も俺だけどねえ。
そんなことを思いながらじーっと無言で見ていれば、理鶯が首を傾げた。だが直ぐに何事かを得心したように「ああ」と漏らして、逆の目の端にキスを落とされる。
「ふふっ、Aは欲張りさんだな」
『ッ………ちっっっっっっっげぇぇぇぇぇぇえ！！！』
で、銃兎さんに免許証等々を預けて三日後。
三日後なわけだが、銃兎さんから「手続きやらなにやら終わりましたよ」とのお達しが来た。いや、仕事早すぎやしませんか？気合い入れすぎでしょ。そんなに交換条件の揉み消すお仕事が重要任務だったの？だったら逆にスミマセンだよ。マカロン買ってきてくらいにすればよかった……あ、ダメだわ。それだと理鶯が出動しちゃう。
身長191�僂離ぅ吋瓮鵐蓮璽佞�ケーキ屋でマカロン買ってる画なんて…………可愛い気がしてきた。想像したお店ではあるけど、ケーキ入ってるショーケース、めっちゃ低いじゃん大草原。で、マカロン買うんでしょ？小さい箱ぶら下げて帰ってくるんでしょ？
え、絶対可愛い。その肩にウサギでも乗っけててみなさいよ。可愛すぎて死人が出るね。
きっと俺の命日。というわけで、その時は銀も連れて行ってもらおう。
211話 「俺の推しはクレヴォ・グアン」→←209話 「先手必勝ヒプノシスマイク」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 207人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レイ(プロフ) - 夢主ちゃんの反応がホントに面白いです。ちょくちょく入ってくる他作品ネタもニヤニヤしながら見ています(￣▽￣)いつまでも待っているので自分のペースで頑張ってください！応援しています。 (2019年6月3日 18時) (
レス) id: 9314b0693c (このIDを非表示/違反報告)
作戦隊長(プロフ) - 寝不足ハープさん» ありがとうございます！楽しんでいただけてなによりです☆彡これからもよろしくお願いします。 (2019年5月27日 17時) (レス) id: 9eca42e73b (このIDを非表示/違反報告)
寝不足ハープ(プロフ) - 続編おめでとうございます！毎回楽しく見させてもらってます。更新頑張ってください！ (2019年5月27日 2時) (レス) id: 69f8faa1c1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
