170話 「次元を超えて」 ページ26
スーパーに寄ってから山田家に到着した。
二郎が玄関をあけて言い放った元気な「ただいまー！」の声に続いて「お、お邪魔します」と続ける。そうすれば廊下の奥からパタパタと足音。俺が玄関と廊下の段差に腰かけて靴を脱いで隅っこに寄せていると、靴を脱ぎ散らかして廊下に上がった二郎。
ほぼ無意識でそれを揃えてしまいちょっと自分で笑ってしまった。
「おかえり二郎。だがな、兄ちゃんいつも言ってるだろ。靴は？」
「あっ！」
『あ、俺揃えちゃった』
いらぬ気を使っちゃってどうもと思いながら振り返ると二郎と同じ黒髪に赤と緑のオッドアイ、エプロンを付け、菜箸を持った状態の男がいた。というか二郎のにいちゃんがいた。うお、兄弟似てイケメンだな……とか思っていたが、そのにいちゃんの様子がおかしい。
いや、おかしいというか二色の目を見開いて固まっている。
二郎も不思議に思ったのか、首を傾げながら呼んでいる。
「兄ちゃん？」
『ど……どうも、二郎の友人の歌龍Aです』
「………おっ」
「お？」
『へ？』
「俺の推しがなんで三次元に！！！！？？？？」
ガシッと肩を掴まれて至近距離でそう叫ばれた。
俺も二郎も意味が分からずきょとん状態だ。
「えっ、ちょっと待って作画がいい！……俺のスマホどこやったっけ！？にしても可愛いしカッコいいし推しててよかったえ、いや待てこんなことってあるのか？この前の限定版の特典？え、一分の一スケールの推しが特典ってえげつなさ過ぎるだろつーかもしかして今日が俺の命日？命日なのか！？せっかく推しが目の前に現れたのに？うわぁ勿体なさ過ぎんだろ……」
なんか恐ろしいスピードで喋り倒した二郎のにいちゃん。マシンガンも裸足で逃げていく弾幕だわ怖い。つかずるずると俺の足元にしゃがみこんでしまった彼を俺たちはどうすればいいんだろう。あ、二郎のにいちゃん拝みだした。俺？俺を拝んでるの？
ぽかーんと開いた口がふさがらなかったが廊下の向こうからドタドタともう一つの足音が。姿を見せたのはこれまた二人とそっくりな男子。同じように目はオッドアイで緑と青だ。
「あ、三郎。ただいま」
「二郎……いちにいの叫び声が聞こえたんだけど……どうしちゃったの？」
あと、いちにいに拝まれてるのは誰？
っていう質問が小声で聞こえてきた。いや、確かにそうなるよね。この状況が自分ちの玄関で行われてたらそうなる。
『……か、歌龍Aです』
とりあえずもう一回自己紹介しといた。
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マカロニ - 夢野さんとの絡みが凄く楽しみです。どのように知り合うのか…。これからも楽しみにしています。 (2019年5月6日 20時) (
レス) id: 9866c7f19c (このIDを非表示/違反報告)
蛇58(プロフ) - 推しってONE PIECEでの推しとかだと思った〜マジびっくり (2019年4月8日 23時) (レス) id: 0dda0db49d (このIDを非表示/違反報告)
霊夢どうふ - バイオお好きなんですね……私も大好きです。母がガチ勢です。一章の泣けるぜとあうんから察してましたけどばいおおおお((作者さんと語りたいですアシュリーのぱんつとレオンの尊さとエイダ様の美しさについて。面白いです！！更新頑張ってください！ (2019年3月24日 0時) (レス) id: bd41a59bf6 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - こ、これからもお体に気をつけて頑張ってください！( *｀ω´) (2019年3月23日 22時) (レス) id: 15c63c8bdd (このIDを非表示/違反報告)
椿 - も、もう…しゅき、しゅきすぎる………！(語彙力の低下) (2019年3月23日 22時) (レス) id: 15c63c8bdd (このIDを非表示/違反報告)
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