- お前は姫か…それとも鬼か… - 剣心は刃衛の最期の姿を思い出しながら刀を納め道具を片付けた そして静かに部屋へと戻ってきた志穂は剣心の傍らに座った 「……」 言葉は交わさなくとも、彼女の心情くらいわかるつもりだ 剣心は刀を脇へ遠ざけると、そっと志穂へと距離を詰め座り直した そして二人は何をするわけでもなく、ただ黙って橙に揺れる行灯の明かりを見つめていた 「志穂?」 「うん…?」 「志穂は…人を殺したことがあるでござるか」 その静寂を破ったのは剣心の言葉だった
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作者名:雪代 | 作者ホームページ:http://なし 作成日時:2020年6月29日 2時
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