最強元攘夷志士は人気者！？ (ページ19)

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第五訓　ジジイになってもあだ名で呼び合える友達を作れページ19

「とうとう尻尾出しやがった。」
いつのまにか銀時に横抱きされているアキを含め遠くから観察していた男は言う。
「山崎何としてても奴らの拠点おさえてこい。ちなみに人質一名女がいる。」
「はいよっ。」
「天人との戦で活躍したかつての英雄も天人様様の今の世の中じゃただの反乱分子か。この御時世に天人追い払おうなんざたいした夢想家だよ。」
クシャッと紙を丸め近くの寝ていた男に投げつける。
「オイ沖田起きろ。お前よくあの爆音の中寝てられるな。」
「爆音って…またテロ防げなかったんですかィ？何やってんだィ土方さん真面目に働けよ。」
「もう一回眠るかコラ。天人の館がいくらフッ飛ぼうがしったこっちゃねェよ。連中泳がして雁首揃ったところをまとめて叩き斬ってやる。真選組の晴れ舞台だぜ、楽しい喧嘩になりそうだ。」

＿に続き今回卑劣なテロに狙われた戌威星大使館。幸い死傷者は出ていませんが…え…あっ新しい情報が入りました。監視カメラにテロリストと思われる一味が映っているとの…あ～～バッチリ映っていますね～～。

「バッチリ映ってますよ。どーしよ姉上に殺される。」
「テレビ出演。実家に電話しなきゃ。」
「何かの陰謀ですかねこりゃ。なんで僕らがこんな目に…唯一桂さんに会えたのが不幸中の幸いでしたよ。こんな状態の僕らかくまってくれるなんて銀さん、アキさん知り合いなんですよね？一体どーゆー人なんですか？」
「『んーーテロリスト。』」
「はィ！？」
「そんな言い方は止せ。この国を汚す害虫”天人”を討ち払いもう一度侍の国を立て直す。我々が行うは国を護るがための攘夷だ。卑劣なテロなどと一緒にするな。」
「攘夷志士だって！？」
「なんじゃそらヨ。」
「攘夷とは二十年前の天人襲撃の時に起きた外来人を排そうとする思想で、高圧的に開国を迫って来た天人に危機感を感じた侍は彼らを江戸から追い払おうと一斉蜂起して戦ったんだ。でも天人の強大な力を見て弱腰なっていた幕府は侍たちを置き去りに勝手に天人と不平等な条約を締結、幕府の中枢を握った天人たちは侍達から刀を奪い彼等を無力化したんだ。その後主だった攘夷志士は大量粛清されたってきいたけど…まだ残っていたなんて。」
「…どうやら俺達ぁおどらされたらしいな。」
『そうね。』
「なァオイ飛脚の兄ちゃんよ。」
「あっほんとネ！！あのゲジゲジ眉デジャヴ。」
「ちょっ…どーゆー事っスかゲジゲジさん！！」