死が2人を分つから (ページ11)

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9話ページ11

　
シュウ「あれだけ言ったじゃないか！」
　
　

　
　
ミコト『ごめんなさい…』
　
　

　
少女はしゅんとして反省しているようだ
　
　
　
　
シュウ「…、でも意外だね君の事だからもう会いに行ってるかと思ったよ」
　
　
ミコト『いくら私でもシュウとの約束は守るよ』
　
　
　
少女は心外だと言わんばかりに頬を膨らませる
　
　
　
シュウ「ごめんごめんその様子だとわざと姿を見せた訳じゃないみたいだね」
　
　
　
　

　
「へぇ…白竜は君を探す為にわざわざここまで来てるのか」

　
再び少年は意外だという顔をした
　
　
　

　
ミコト『なんであの子のこと知ってるの？』
　
　
シュウ(ギクっ)
　
　
　
暫くの沈黙が流れ
　
　
　
ミコト『ずるい！自分だけあそこに行ったんだねっ』
　
　
シュウ「仕方ないじゃないか彼らがどんな人達なのか知る為にだよっ」
　
　
ミコト『私は近くにも行ってないのに』
　
　
シュウ「だって君は僕みたいに姿を隠せないだろう」
　
　
　
2人はハァハァと言いたいことを出し尽くし
　
　
　
シュウ「…僕は彼、白竜なら会ってもいいと思う」
　
　
ミコト『え！良いの⁉』
　
　
シュウ「あぁ、あの子は…。」
　
　

　
シュウは忍び込んだ施設の中で見た少年の姿を思い出す

　
　
「…、いい子みたいだし結構面白い子だから」
　
　
(それに彼は…彼のサッカーは…)
　
　
　
　
しかし
　
ミコト『…、うーんでもやっぱりもう少し見てるだけでいいかな』
　
　
シュウ「どうして？」
　
　
「彼に何か見えたのかい？」

　
ミコト『ううん、ただなんとなく…』
　
　