家に帰りたい 5 届け。 (ページ18)

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結局ブラジルは一点差で日本に負けた

　
　
　
ベルナルドはこの試合に勝敗は関係なく満足をしたようだったが、
　
　
　
勢いよく扉が開かれ
　
　
中年の品の良差そうな女性が入ってきた
　
　
　
ベルナルドは驚き
　
　
　
レイラと部下達はすぐに頭を下げた
　
　
　
イリーナ「何をしているの」
　
　
　
そして一方的にイリーナはベルナルドを叩き出した
　
　
　
　
しばらくして気が済んだというように
　
　
叩くことをやめた
　
　
ベルナルドは恐怖によって身を丸めて倒れた
　
　
　
イリーナ「貴方もよ」
　
　
イリーナはレイラの髪の毛を掴み乱暴に頭を引き寄せる
　
　
　
「あら？私の顔までわすれたのかしら、本当に覚えが悪いわねこれだから卑しい血は…、」
　
　
　

レイラ「いいえ、覚えています。"イリーナ様"」
　

　
　

バシーンッ
　
　
勢いよくレイラの頬を叩いた
　
　
　
イリーナ「気安く名前を呼ばないで頂戴」
　
　
　
レイラ「申し訳ございません」
　
　
　
　
フロイ「兄さん、レイラ⁈」
　
　
偶然目撃してしまった光景にフロイは言葉を無くした
　
　
自分の母親が兄と従妹に暴力を振るっていたのだ
　
　

イリーナ「あらフロイ、いたの…」
　
　
　
しかしイリーナは気にも留めずそのまま去っていった
　
　
　
　
静まりかえった部屋の中すぐにフロイは兄達に近づこうとしたが
　
　
　
ベルナルド「っ、フー。車の手配を頼む。この後はT社との取引があるから急いでくれ」
　
　
　
「レイラ、頬の手当は…」
　
　
レイラ「大丈夫です、外部には隠し研究所に戻っておこないます」
　
　
ベルナルド「そうか、試合までに傷が消えなかったら報告しろ」
　
　
レイラ「承知しました」
　
　
まるで何もなかったかのように2人はテキパキと動き始めた
　
　
　
フロイ「ま、まってよ兄さん、今のは一体」
　
　
ベルナルド「仕事がある、お前はもう帰れ」
　
　
フロイ「兄さん！」
　
　
　
　
ベルナルドは急いで部屋を出た
　
　
　
レイラも退出しようとしたが
　
　
フロイ「レイラ、君はずっと知っていたのか。
　
知っていてずっと黙ってっ__」
　

レイラ「えぇ、」
　
　
フロイ「どうしてっ」
　
フロイは頭に血が上ってレイラを怒鳴りつけるが
　
　
レイラ「ならどうして気づかなかったんですか」

フロイはその一言で全身から血の気が引いた
　

「…私はフロイ様が大嫌いです」
　
　
「家族よりもサッカーを選んだ貴方が」