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38話 ページ42

「わー!ごめんお兄ちゃん、遅かったよね!」




「構わねぇよ、冬場じゃねぇんだし。」




カップルか、というツッコミは御遠慮頂きたい。




年子ということもあってか私たち兄弟はそれなりに仲がいいと思う。登下校もこうして時間があえば一緒にしてくれるし、喧嘩という喧嘩もあまりしない。




「どうだ、部活は?慣れたか。」




「うーん、どうだろう?練習は厳しいけど、先輩たち優しいし、慣れてきたかも!楽しいよ、部活!」




「そうか、良かったな。」




「うん!あ、そうだ。お兄ちゃん、来栖千秋先輩って知ってる?同い年だよね。」




「来栖?」




2年で、女バス一軍レギュラーのPG。




勝気で、カースト制度じゃ上の方に居るようなグループの人らしい。




「そう、来栖先輩。」




「知ってるけど、そいつがどうかしたのか?」




「うん、あのね、ポジションが同じだからって凄く面倒見てくれるから、どんな人なのかなっておもって。」




そう、とても良くしてくれるのだ。ほかの先輩方も面倒を見てくれているがこの人はことある事に声をかけてくれる。




少し怖いくらいに




「確か、去年の冬に一軍入りして新体制になってからはスタメンだって言われてたな。」




「スタメン……」




「なんだよ、なにか引っかかるのか?」




「キャプテンが、気をつけろって。」




「笠松?あー、あいつのその類のもんは当たるからな、忘れないようにしておけ。とりあえずはな。」




「はーい。」




帝光は結局のところ実力主義だ。




先輩後輩はあっても、強い方に権力やらなんやらは傾く。




今の女バスでトップに立っているのは間違いなく主将である笠松彩先輩で、来栖先輩ではない。




あの人の言うこと全てを鵜呑みにする必要はないのだと、兄は言った。




1年大型連休前の事だったと思う。




この後、1ヶ月もしないうちに中学総合体育大会、通称、全中に向けて本格的な練習が始まると同時にわたしはスタメンに起用された。

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設定タグ:黒子のバスケ , 黒バス , キセキの世代   
作品ジャンル:アニメ
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りぃん(プロフ) - うたプリ大好き?さん» ご指定ありがとうございます (2019年7月8日 21時) (レス) id: 7ca0ccb51c (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 23話「いいじゃんね、それも含めてルナだよ。可愛がってもらってんじゃん」名前固定されています。 (2019年7月8日 20時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
りぃん(プロフ) - うたプリ大好き?さん» ありがとうございます。 (2019年6月30日 23時) (レス) id: 7ca0ccb51c (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 読んでるときに気になったので報告しただけなので大丈夫です。読んでる作品の中で誤字脱字が少ない方だと思います。これからも頑張って下さい。 (2019年6月30日 23時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
りぃん(プロフ) - うたプリ大好き?さん» 毎度毎度すいません…ご指摘ありがとうございます (2019年6月30日 22時) (レス) id: 7ca0ccb51c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りぃん | 作成日時:2019年6月17日 16時

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