【黒子のバスケ】てんさい

31話 ページ34

｢お疲れさん｣




夜ご飯も食べ終わり、そろそろ動き出そうと考えていたところ
桐皇の今吉さんに捕まった




｢お久しぶりです？今吉さん｣




IHの会場で会うことはなかったから勉強会以来かな




｢大変やったみたいやな、変なのに絡まれたって聞ぃたで？｣




｢変なの…？ああ、そう言えばマウント取られましたね。｣




よく知らない人だったけど、変なのってあの人のことで合っているだろうか




｢多少驚きはしましたが、割とよくあることですし、面と向かって言われたのでまだマシでした｣




決勝前日ってのは頂けないけど、手を出されたわけでもない




｢だから、大丈夫です。｣




｢さよか。ワシが言うたことを全く理解してへんことはよく分かったわ。｣




眉を下げ少し悲しそうにそう言われてしまった。




なんのことだか、思い当たる節が無いわけでは無い。




が、どうしても頭にクエスチョンマークが浮かんでしまう




｢気づいてへんならええで。｣




ほな、と一言言うとチームメイトと共に部屋に戻って行ってしまった




｢理解してないわけじゃないですよ。ただ、納得出来ないだけです。｣




貴方が私をそこまで心配してくれる理由はないでしょう？





独り言のように呟いた言葉を、後ろで青峰が悲しそうに聞いていたことは気づかなかった

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