【黒子のバスケ】てんさい

23話 ページ26

今日からＩＨ本戦が始まる




｢開会式話長くないですか｣




｢文句言わない！あんた途中意識飛んでたでしょ｣




聞く必要ないじゃん あんなの




｢なんか面白いチームいないかなぁ。｣




または面白い司令塔




｢はいはい、面白い司令塔もいいけどまずは上がってくる相手のスカウティングね｣




まだ今日の試合も終わってませんけど




｢負ける気なの？｣




｢そんな訳ないじゃないですか！ちゃんと勝ちに行きますよ。…あ｣




視線の先に目立つ赤い髪




｢せーいじゅーうろー｣




｢ルナか。久しぶりだね｣




｢ほんとね、三月ぶり｣




3月の卒業式以来会ってなかったからね、直接は




｢洛山はシードだっけ？｣




｢ああ。皇華は、｣




｢次の次。明日の相手が試合始まるんだって｣




｢見なくていいのかい？ああ、もう済んでるのか。｣




さすがよく分かってる




｢そ、もう出来てるの。どっちが来てもいいようにしてらまた壊しちゃったんだけどさ。｣




｢もう少し気をつけるべきじゃないか？｣




｢いいんだよ別に。私用に焼き回しして貰ったやつダメにしたんだし、チーム用のは壊してないからね｣




そんなことよりもっと気になることがある




｢他の人は？｣




｢いるよ、そこに。｣




｢ルナー！｣




こちらに気付いた葉山さんが手を振ってくれた




｢葉山さんっ！お久しぶりです！｣




｢久しぶり！元気？チームで上手くやれてる？なにかされてない？｣




親か




親戚か




｢平気ですよ、先輩達にもよくむかえにきてもらって…｣




｢ちょっとまてお前まだ迷子になるのか｣




｢え、うん。｣




なんでそんな今幾つだよみたいな顔してこっち見るの征十郎




｢………はぁ｣




｢ちょっと？｣




｢いいじゃんね、それも含めてルナだよ。可愛がってもらってんじゃん｣




心配してくれてたんだ。この人も2年前の事件のこと知ってるから




｢ありがとうございます…。｣




いつまでも引きづる訳にはいかないよなぁ。




こんなに心配してもらって。




｢もう、大丈夫ですよ。今のチームで上手くやれてますから。それじゃぁ、そろそろいきますね！｣




そろそろ控え室に行かないと





｢控え室どっちだっけ｣





｢ルナお前、本当に大丈夫か｣

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