【黒子のバスケ】てんさい

11話 ページ14

｢スカウト条件に練習出んでもええって言ってしもたからなぁ｣




そういう問題かなぁ




いつか絶対黒歴史になるな弄ってやろ




｢それで？さつきの相談ってそれじゃないでしょ｣




あいつが練習に出ないのは中学の頃からだ。今更その事について相談してくるとは思えない




｢相談というか、愚痴なんだけどね…｣




なんでも、足を怪我して練習を見学している火神に態々会いに行ったらしい




バカなのかあいつは




｢ほんっと信じられない！万全の誠凛と戦えなかったら大ちゃんせいのなんだから！｣




ぷりぷりしてる
ちょーおこってる




｢テツくんとはちゃんと戦ってくれると思ったのに…｣




それはどうだろう




｢誰が相手でも、そのチームに楽しませてくれる人がいないとあいつはやらないんじゃない？｣




青峰が求めているのは自分を負かしてくれる人
チームメイトを巻き込んでまで、負けたいと思っている。




強くなりすぎてつまらないって言うのはわからなくもないけど




｢あれっだけ、何もしないでねって言ったのに！青峰くんのあほ！！！｣




呼び方安定してないなぁ




今吉さんも微笑ましげに見てるよさつき




｢どう思う！？｣




｢青峰だし…｣




｢ルナは火神くんに会ったことある？｣




｢あるよ｣




｢へぇ、どんな子やったん？｣




それまで傍観していた今吉さんが興味を持ったらしい




｢どんな…うーん…バカっぽい。多分青峰と同じ感じ｣




つまり単純単細胞




｢ああ……｣




今吉さん一瞬遠い目してましたけど、何かありました？




｢この前補習引っかかって…｣




またかあいつは




｢中学からあんなんか？あいつ｣




そっと視線をずらした




察してください

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