ベタ惚れ晋助くんの日常 ぱーと５

その１０８ よかった ページ1

翌日見事に風邪をひいた俺は

かわいい彼女に看病してもらっています。


「ごめん…やっぱりうつった…」

普段は絶対に崩れないポーカーフェイスが

今では半泣きになって。

何度も何度も謝ってきます。

「いいよ。俺が悪いし」

「でも一緒に寝てって頼んだから…」

うん。そうなんだけどね。

風邪がうつった決定的な理由が

１つあってね。

「うん。でも俺のせいだから」

頭の上にハテナマークを浮かべて

首をかしげる。

もう。またそんな可愛い動きして。

「ねえ。膝枕して」



こんなにあっさり膝枕してもらえるなら

毎日風邪引きたい

このアングルから彼女を見るのは初めてだったので

ガン見してたら

「………そんなに見ないでよ」

耳まで真っ赤になって

両手で顔を隠した。

またそんな可愛い動きして。


「いいじゃん。見せてよ」

起き上がって

手首を掴んで顔を拝む


相当恥ずかしいのか

下唇をかんで全力でうつむかれた

「こっち向いて」

ふるふると首を横に振る。

ああ。チューしたい。

でも口にしたら

風邪うつっちゃう。

掴んでた手を離して

顔をあげた彼女のすべすべの頬っぺたに

軽くキスしました。


その後彼女は

残像が見えそうな速度で

布団に隠れました。

「出ておいでよ」

恐る恐るチラッと出した彼女の顔は

もうなんと言っていいのか。

「嫌だった？」

今度はブンブンと首を振って

ポツンと呟いた

「……嬉しい」









「俺風邪ひいててよかった」

「なんで？」


だって風邪ひいてなくて

元気だったら

確実に襲ってました



〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

風邪ひいてるネタって

ひっくり返るくらいアイデアが浮かんで

書きやすいです。


さて

次は誰に風邪ひいてもらおうかな……

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