アレスの天秤の実験台 2 (ページ10)

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「逢坂、体調はどうなんだ？」

『うん、別に異常はない。この2年間凄く自由人だった私は今檻に入れられてるみたいに暇。』

「夢香さんの部屋行くと高確率で外出してますよね」

『うん、部屋にテレビや漫画もないからね。外出るしかない』

「え？なんで今時なのにテレビもゲームもねぇんだよ！」

『そう言う教えなんだよ！』

「テレビで今時のニュースを見て現在を理解する人、コメディアンや漫画にはまって怠ける人を避けるために禁止されている。」

『まぁ、私の場合は好成績を出し続けていたからスマホは支給されたけど、ただの連絡用だからアプリも入れてはいないよ～』

「まぁ、スマホ渡されて怠ける奴は没収されていましたよね。」

『そうだね。まぁ、好成績出さないものにスマホなんて支給されないからね。好成績出すものはしっかりしているからね』

「夢香、野坂も渡されていたのかい？」

『うん、王帝月ノ宮で持っていたのはサッカー部だと私と悠馬と西蔭のみ。一般生徒は各学年上位3名。』

「そうなんだ。厳しいね。」

『大人達に日常生活までも管理されていたからね。まず、漫画やテレビあるなんて知らなかったし。携帯持ってその存在を知った…』

「あ、別件持ってきましたよ。」

『ん？西蔭からの別件？』

「はい、明日発表の日本代表イナズマジャパンの代表招待状届いていました。」

『お、よかったよかった。明日か…検査今日で終わるし…旅立つの明後日だから体調良ければ行くかな。』

「って案外お前あっさりしてんな」

『うーん、なんとなく聞いてたし。会場には行きたいと思って出発を遅らせたんだ。』

「まぁ、ここにいる全員が候補選手か！！！」

「そうだね！！」

看護師さんが入って来た。

「あら、夢香ちゃんこんなに沢山の人がお見舞い来てくれたの？」

『はい！良い友達が見つかりました。あ、もう検査の時間ですか…』

「うん。ちょっといいずらいけどね…」

「わかった、じゃ俺たち帰るわ！」

『ごめんね、みんな今日はありがとう！』

3人は帰っていった。

「夢香、明日迎えに行くか？」

『うーん。体調悪くなったらいやだしなー』

「じゃ、明日向かいにくるから外にいて」

『あ、うん、ありがと』

「じゃ、また明日」

『うん！今日もありがとう、また明日』

氷浦が帰り私は検査をし終わった