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9.オフィス ページ28

なんとびっくり、
私は山本くんと付き合うことになったのだ。
あれ、今日って、ネタ探しの旅に出るんじゃ…。
いやでも、この状況で!?
恥ずかしすぎるよ!


緊張どころじゃないよ!!!
こんな状態で出かけてもネタなんて探せやしない…



「一旦、身の回りの物から探す?面白いネタは日常に溢れてるもんだよ」


山本くんは至って普通な態度で言ってくる。
え?なんで山本くんそんな普通な感じなの?
私は緊張しすぎてもうおかしくなっちゃいそうなのに。



「ん?どしたの黙りこくっちゃって、」

『山本くん、は。女の子慣れ、してるのかな??』

「え、なんで」

『や、その…』


あ、やばい。山本くんのこと、戸惑わせちゃった。



「Aちゃん1回落ち着きな???緊張しすぎ!」



須貝さんが笑いながら言う。
そんなこと言われたって!落ち着けないよ…!
だって、付き合った初日だよ?
彼氏出来たこと無いわけじゃない。
けど、いい思い出もないし、初めてみたいなもんだ。


『そんなこと言われたって、好きな人と結ばれたって考えたら緊張しちゃう…でしょう?』

「へ、」


我ながらなかなかの爆弾を投下してしまった。
恥ずかしい。

「山本照れんなよ、もっとスマートに!な?」

「ちょっ、照れてないですって!伊沢さんいじるのやめてください!」


山本くん、照れてる。
なんだか嬉しい…


「あ、」


伊沢さんが急に声を出す。


「いいじゃん。最初の記事はそういう系でいけば?」

『え?』

「ほら、花言葉とかにしてみたら?女性らしくて最初の記事にもいい感じ」

『なるほど…。そうします』


そうと決まれば色々なこと調べないと、
私はソファに座り日記帳のように持ち歩いているiPadをカバンから取り出した。


「山本?早く来ねーと代わりにCEOが直々に教育しちゃうぞ?」

「言われなくても僕が教えますから!」


なんだろう。
彼らの中には、深い絆があるように感じる。
私もいつか、こうなりたい。

山本くんと一緒にいる時間は嬉しい。
でも、彼の時間を奪ってる?とも思ってしまう。
うーん、恋って、複雑だな。
高校時代の元彼ともかなりこじれてるし、大学に入ってからこれまで男性との関わりはゼロだった。
そんなほぼ喪女の私にはピュアな恋愛は分かんないや。


「あのさ、Aちゃん」


突然山本くんに名前を呼ばれる。
彼の顔はとても真剣だった。

。→←作者より。



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ゆめ(プロフ) - 初コメ失礼します!お話凄く面白いです!悪女の名前が『さし美』なのが個人的にツボです笑応援してます!頑張ってください! (2020年4月26日 23時) (レス) id: 62ce7395c2 (このIDを非表示/違反報告)
颯羅(プロフ) - この作品の続きみたいです!頑張ってください、応援してます! (2020年4月10日 21時) (レス) id: c3466fa469 (このIDを非表示/違反報告)
鮭大根(プロフ) - 好き。続き読みたいです!!! (2020年4月10日 15時) (レス) id: c882518901 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 初コメ失礼します。個人的にはすごくピュアピュアな2人のこれからを見たいと思うので、付き合ってからの話をみたいなと思います! (2020年4月10日 15時) (レス) id: 25580d8a5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Karen | 作成日時:2020年3月29日 21時

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