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「Aちゃんが倉庫にいるの見つけたあと、起こそうとしても全く起きる気配なくて、」

「どれくらいの時間あの中にいたか分からないけど、体が冷えきってた、すっごく。」

「このままだと危ないなって思って、一旦大学から近いこのオフィスに連れてきたの。」



運んできてくれたんだ。




『え?』

「、ん?」

『連れてきたって、どうやって?』

「え?おんぶ、だけど」

『えっ!?嘘、ごめんね、重かったでしょ…?』

「別にそんなこと無かったよ。強いて言うなら僕身長低いから大変だった」



うわああああああああ
やってしまったよ私
なんでダイエットしておかなかったんだ。
私の馬鹿馬鹿馬鹿!!



「それはいいの、それで、あんな汚い倉庫にに入って寝るような行動をとったAちゃんに怒った」

「でも、違うって言ってたから、申し訳ないことしちゃったなって。」

『あ、ううん、気にしないで、あそこに居たのは事実だし、自分でも馬鹿だと思う。』

「それで、」


山本くんが神妙な面持ちになる。
なぜか身体が強ばってしまった。


「なんで、あんなところにいたの?誰に、、やられた?」



山本くんはすごく慎重に聞いてくる。
私の大好きな、優しい声で。
ちらっと山本くんの目を見ると、いつになく真剣で。
嘘なんてつけない、そう本能的に思った。



『あ、さし美さん?に、連れてかれて、そのまま…』

「それって、朝の…?」

『うん、』

「あの時、待ってればよかったね」

『ううん、あと、あの子、山本くんの彼女さん、なの?』


1番気になるのはそこだった。
もしあの子が山本くんの彼女なら、山本くんと泊まったり、お酒飲んだりした私を怒るのは当然だと思うから。


「え?違うよ!あの時、初めて見た子だった。」


それならよかった。
何故か、それが嬉しくて。
なんだろう。すごく、あったかい。



「あ、そういえば。」

『ん?』

「話は変わるんだけど、うちの社長って伊沢さんなんだよね。」

「ここで、働けないかって、伊沢さんが言ってるんだけど、どうかな?」


ん??
どういうこと?
伊沢さんがなぜ私を誘うのだ?


『え、ええと、なんで?私?』

「あぁ、そうだよね。説明、しなきゃいけないね。」


そう言って山本くんは話し始める。

6.ライター→←5.謝罪



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ゆめ(プロフ) - 初コメ失礼します!お話凄く面白いです!悪女の名前が『さし美』なのが個人的にツボです笑応援してます!頑張ってください! (2020年4月26日 23時) (レス) id: 62ce7395c2 (このIDを非表示/違反報告)
颯羅(プロフ) - この作品の続きみたいです!頑張ってください、応援してます! (2020年4月10日 21時) (レス) id: c3466fa469 (このIDを非表示/違反報告)
鮭大根(プロフ) - 好き。続き読みたいです!!! (2020年4月10日 15時) (レス) id: c882518901 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 初コメ失礼します。個人的にはすごくピュアピュアな2人のこれからを見たいと思うので、付き合ってからの話をみたいなと思います! (2020年4月10日 15時) (レス) id: 25580d8a5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Karen | 作成日時:2020年3月29日 21時

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