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新生活[完] ページ38

「A!荷物はこれで全部だろうか?」
『うん!本当にありがとうございます...!荷物運びまで手伝わせてしまって...』
「いいんだ!俺がやりたくてやっていることだ!」

これからは、杏寿郎さんの生家にて生活することに決まり
実家から荷物を運ぶ。
甘味処は今日からお母さんが手伝いに来るから心配しなくていいらしい。
それよりもお父さんとお母さんが最近またいい雰囲気なので寄りをもどすのではと思っている。

「姉上!いらっしゃい......じゃないですね、おかえりなさい!」
『ありがとう!ただいま、千寿郎くん!』
「これからはここもお前の家だ。すぐ慣れるといいのだが」
『ありがとうございます...!これからよろしくお願いします!義父さん!』

この時点でもう既に幸せだ。
夕餉は千寿郎くんと一緒に作り、得意のお菓子の作り方を教えてみたり
夕餉を食べる時、杏寿郎さんの真似して『うまい!』と言ってみたり。
私が『うまい!』と言うと、千寿郎くんも杏寿郎さんも顔を見合わせて笑っていた。
「可愛らしいな!」と杏寿郎さんに言われると顔が真っ赤になるのを感じた。

夜は杏寿郎さんの部屋に布団が2つ並べて敷かれていた。
杏寿郎さんの腕の中で眠った。
頭上から聞こえる呼吸音や顔を埋めている胸板の奥から聞こえる心音が心地よかった。
朝は杏寿郎さんの寝起きと思えないような元気な声で目覚めた

「おはよう!」
『おはようございます!』

好きな人の声で目覚めるのはほんとに気持ちがいい。

朝餉を準備している時は杏寿郎さんの鍛錬の音が聞こえる。

『杏寿郎さん、朝餉の準備ができました!』
「よもや!すぐ行く!」


あの時は失恋したと思ったこの恋が
こうやって成就した

成就どころか、結婚まで出来た。

かっこよく、たまに可愛く、頼もしい夫と
可愛くてしっかり者の弟もできた。

そしてつい最近、私のお父さんとお母さんも再婚を果たしたという。

そしてもう1つ


『杏寿郎さん』
「なんだ?」
『新しい命が』
「よ...よもや!本当か!」

私のお腹に新しい命が
杏寿郎さんと私の子が宿った。

桜の綺麗な季節だった。

「『桜寿郎』」


そしてまた幸せは巡っていく。
千寿郎くんにも恋の花が芽吹き始めたみたいだ。


〜完〜

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設定タグ:煉獄杏寿郎 , 鬼滅の刃   
作品ジャンル:恋愛
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柑橘蛍(プロフ) - この煉獄さんもいい… (2021年2月23日 15時) (レス) id: e14d5de1d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Ka:ran | 作成日時:2020年12月16日 23時

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