賑やか ページ37
唇が離れ、杏寿郎さんと目を合わせ、笑ったあと、みんなの方へ目を向けた。
止まらぬ涙を拭うお母さん
いいものが見れたと満足そうなお父さん
優しく微笑む愼寿郎さ...お義父さん
顔を赤くして可愛らしい千寿郎くん
ニヤニヤと笑う宇髄さん
頬を赤く染めて口元に手を当て、可愛らしくキュンキュンしている様子の蜜璃ちゃん
静かに可愛らしく微笑むしのぶちゃん
こちらじゃなく、蜜璃ちゃんを見つめている伊黒さん。
無表情代表冨岡さん。
こちらを見ようとしない不死川さん
うん、みんな個性的だな。
そんな様子を見てから杏寿郎さんを見ると、何やら顔をまた真っ赤に染めていて、次の瞬間お酒をガブッと...え
『杏寿郎さん!?お酒そんなに...』
「おうおう、ド派手な呑みっぷりじゃねぇか!」
「...すまない!動揺してしまった!男として不甲斐なし!穴があったら入りたい!」
とりあえずこれ以上この場で呑むのは良くないと判断し、お酒は没収した。
『杏寿郎さん、しっかりしてください!みんなの前です!』
「すまないっ!抱きしめさせてくれないか!」
『んえっ、いや返事する前にもう...』
「......」
『杏寿郎さん?杏寿郎さーん』
「A、こんな俺で本当にいいのか?」
『え、何言ってんですか、いいに決まってます』
これは酔ってる。声が今にも寝てしまいそうだ
『杏寿郎さん、ここでは寝ちゃダメです』
「......」
『...すみません、杏寿郎さん寝ちゃった......』
この状況になぜか爆笑する者達。
愼寿郎さんとしのぶさんだけは呆れていた。
いや、感情が全く読めない無表情代表冨岡さんもいた。
私の膝を枕にしている状態ですうすうと寝息を立てる杏寿郎さん。
ほっぺつんつんしても何も反応はない。
ここぞとばかりに髪を撫でるとふわふわしてて心地よかった。
「鼻つまんでやれ!鼻だ!」
宇髄さんが笑いながらそう言う。
言われた通りに鼻をつまんでみると、肩を一瞬ピクっと動かし
そのまま口で息をし始めた。
「...こりゃあダメだ」
手を額に当てて天を仰ぐ宇髄さん。
「...姉上、すみません...兄上が...」
『ふふ、なんかいつもかっこいいのに可愛いなって思っちゃいました』
その後杏寿郎さんは起きず
終わったあとに
宇髄さんと義父さんにより別室へと運ばれた。
そして杏寿郎さんが起きると、勢いよく土下座された。
可愛かったと言うと「やめてくれ」と照れる。
家に帰ると義父さんに杏寿郎さんが説教を30分程受けていた。
義父さん強し。
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柑橘蛍(プロフ) - この煉獄さんもいい… (2021年2月23日 15時) (レス) id: e14d5de1d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ka:ran | 作成日時:2020年12月16日 23時