奇跡的なタイミングの悪さ(煉獄side) ページ12
俺は度々甘味処を訪れるようになった
「兄ちゃんまた来てくれたんだな!Aはすっかり元気になって店にも出れるようになったんだが...今は友人に誘われて遊びに行っている...すまないな...」
「いらっしゃい!また来てくれたのは嬉しいんだが...Aは今は買い出し中だ。行ったばかりだから昼過ぎくらいには戻るだろうが...」
「むぅ、そうでありましたか。すまないが俺は任務が入ってしまっているので帰ります!また来ます!」
「Aなら今日は母親の元へ出かけている...本当にすまないな...」
いつ行っても、奇跡的な程にタイミングが悪く、会えていないままだ。
どうしたらこんなにタイミングが合わないのだろうか?
本当に不思議だった。
「煉獄まだ会えてないのか!いやぁそれは派手に運が悪すぎるなぁ!」
宇髄には会う度に会えたか聞かれ、会えていないことを伝えると笑われる。
「そういえば...甘露寺はその甘味処の娘の...Aだったっけ?甘露寺はAと派手に仲良いらしいぞ。俺が甘味処へ行った時にAが甘露寺の手を引いて仲良さそうに個室へ消えていったのを見てよぉ」
「甘露寺が...」
「甘露寺に相談してみたらいいんじゃねぇの?」
「うむ...それは無理だな!」
甘露寺は俺の元継子だ。
今は同じく柱となって時には一緒に任務に励む。
恋愛相談などをそんな関係の人に、ましてや女性にするなどプライドというものが許さない。
まあ恥ずかしいというだけの簡単な話な気もするが。。
しかし、甘露寺とAが仲良いのであればAとも話しやすいかもしれない。
そもそも甘露寺はAと俺の今の状況を知っているのだろうか。
でも2度程甘露寺から誘われて甘味処へ行ったが、その時もAはいなかった。
どうしたものか。何が最善策なのかがわからない。
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柑橘蛍(プロフ) - この煉獄さんもいい… (2021年2月23日 15時) (レス) id: e14d5de1d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ka:ran | 作成日時:2020年12月16日 23時