旅行 ページ41
暖かい日差しが顔にかかり目が覚めた
「A、おはよう」
『おはよう...実弥...』
実弥は少し前から起きていたのか、眠そうな表情はなく、愛おしそうに私を見つめている。
「朝餉が運ばれて来てらァ。食うか」
『ふぁぁ......食べよ
...実弥起こしてー』
「ん?なんだァ、甘えん坊かァ?」
『たまにはいいじゃん。はい...起こして』
両手を実弥の方へ伸ばすと、笑いながら引っ張って起こしてくれた
『うわぁ、朝餉豪華...』
部屋に置かれた朝餉は豪華で、涎が垂れそうなほどに美味しそう。
「『いただきます』」
『んーーー!卵焼き凄く美味しい!
これは鯛!?お刺身もあるし、
味噌汁も煮干しのだしかな?凄く美味しい...!』
鯛の煮付けに刺身に卵焼きに、、、
目の前に置かれたたくさんの料理に手が止まらない。
鬼殺隊に入ってから食べる量がかなり増えたので解散した今は太らないように減らしているが
今は食べるしかない!!
『味付けは醤油かなぁ、シンプルだけど食材がよく引き立ってて美味しいっ!』
「美味そうに食うなァ、見てるこっちも幸せになる」
『ほんっとに美味しくて止まらないよ〜
食後の甘味は白玉餡蜜とおはぎ!!
実弥よかったじゃん!おはぎ!白玉餡蜜と交換しません?』
「いいぜェ」
餡蜜好きだけど、白玉入ってたら尚更好き。
『美味しー!!あ、実弥も1口どう?
あーん!ほら』
「いいのかァ?」
実弥にもあーんして食べさせてあげた。
『美味しいでしょ!』
「ははっ、美味いなァ。このおはぎも1口食うか?」
『あ、食べるー』
「あーんだァ」
『あーーむ。うんうん!美味しい!!』
「餡子口についてらァ。取ってやる」
そう言うと実弥が私の口元についた餡子を指で拭い、そのままその指についた餡子を舐めた。
『っっ...』
「顔赤ェぞ」
『実弥のせいだー!!』
「ははっ、変わったなァ、女らしくなった」
女らしくなったかぁ、よかった
『ほら、作っていつの間にか剥がれなくなった性格、実弥が剥がしてくれたんだよ。元々はおしとやかな方だったからそれが少し元気になった的な?』
そう言うと優しく笑って頭を撫でてくれた。
「どんなAも好きだけど、今のAが1番だなァ...」
そう言って軽く唇を重ねる。
「ごちそうさん。んじゃァ着替えてくらァ」
『はいはーい、私も早く準備しなきゃね』
その後、準備をして宿を出た。
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作者名:Ka:ran | 作成日時:2021年1月19日 17時