鬼ごっこの末掴んだ幸せ【不死川実弥】 (ページ30)

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上弦の壱ページ30

｢風の呼吸漆の型｣
｢岩の呼吸壱の型｣
『雷の呼吸弍の型』

｢勁風・天狗風｣
｢蛇紋岩・双極｣
『稲魂』

傷は付けられていないっぽい。
服が破れたのみ。

｢まだだ！！畳み掛けろ！！
頸を斬るまでは！！｣

その掛け声と共に攻撃にかかろうとする

｢そうだ、その通りだ｣

何が起こったのか分からない。
有り得ぬ間合いで攻撃を受けた

鬼の刀が大きく変形していた

｢貴様ら3人討ち果たしてしまえば
残りは容易く済みそうだ｣

私はやられてもいい。2人のどちらかが欠けたら急に不利な状況に陥るだろう

｢不死川！！｣
『えっ...実弥！！』

指が切断された...？
あ"ーこの鬼っ...

『ゆる...さねぇ...』

私の中で激しい憤怒が巻き起こる

｢月の呼吸漆の型厄鏡・月映え｣
『攻撃範囲が大幅に広がってやがる...』
｢捌の型...｣
｢玖の型...｣

次々と繰り出される。
間合いに入り込めねぇ。

｢不死川ーっ！！｣
『実弥！！』
｢悲鳴嶼さん、A、俺に構うな｣
『あ"ぁぁぁぁぁ！！』
｢月の呼吸拾の型...｣
『実弥がっ...』
｢A！自分に集中しろ！｣
『すみません！！』

ダメ。悪い方向に決めつけるな。

｢拾陸の型ーー｣
『あ"ー、いくつ型持ってんだよこいつうう！』

攻撃は読まれているようで間合いにすら入れない。

｢不死川！！A！！｣
『無一郎...』

｢拾肆の型...｣

攻撃を潜れ。柔軟に素早く動けばっ...
あとは実弥と悲鳴嶼さんが頸を斬ると想定
私は仲間を守る方に徹しよう

鬼が動揺を見せた。
無一郎が鬼を刺し、動きを少し止める

｢拾陸の型...｣

鬼に木が生えた。これは玄弥の血鬼術か

『...まって、玄弥が危ないっ』
思いっきり地を蹴り玄弥を抱え壁際へ運ぶ。

『ぐっっ...怪我は？』
｢俺はっ...姉さんは...兄貴はっ...｣
『生きてる。大丈夫。私も実弥も動ける』

玄弥に攻撃は届かずに済んだ。
私は背中、肩を大きく斬られたっぽい。
少し遅かったら玄弥諸共切断されてたかもな

『無一郎っ...胴体...』

ごめん無一郎。ごめん、。ごめん。

『この野郎...』

覚悟が足りない。止まるな。

鬼の背中に木が生える。
悲鳴嶼さんと実弥で頸を落とした。
2人の刀が赫くなった。

｢攻撃の手を緩めるな！畳み掛けろ！！時透の命を決して無駄にするな！！｣

動けA！

『雷の呼吸玖の型迅雷風烈』
｢風の呼吸捌の型初烈風斬り｣
｢岩の呼吸伍の型瓦輪刑部｣

体が崩れねぇ。まだ...まだ...

｢頭を再生しやがったあの野郎！｣