上弦の壱 ページ29
「おめェは本当にどうしようもねェ弟だぜェ」
「兄ちゃん...」
実弥はここで玄弥に伝えた。
簡潔に言うと亡くなった家族の分まで幸せになって欲しかったと。
『やっと言えたな、実弥。』
「そうだなァ...
上弦の壱...よくも俺の弟の腕を斬りやがったなァ!
許さねェ!許さねェ!!」
『これ以上玄弥に手出しはさせねぇ!』
こいつの攻撃はあの時把握している。
単純に避けるだけでは攻撃をくらってしまう。
「壱の型 塵旋風・削ぎ」
『陸の型 電轟雷轟』
華麗に避けやがる。傷1つ付けられていない
『参の型 聚蚊成雷』
「弐ノ型 爪々・科戸風」
これも避けやがる。実弥が玄弥の刀を足で使うも避けられる
戦いは激化。
こいつの斬撃を避けながら攻撃するのが難しい
『ッッ実弥!!』
ダメだ、目をそれせない。実弥は大丈夫か?
「月の呼吸 陸の型 常夜孤月・無間」
『っっ...さねっみっ...!?』
私はなんとか傷は最小限。と言ってもかなり広範囲を斬られた
まだ普通に動ける。
しかし実弥の傷が酷かった。
「動けば臓物がまろび出ずる」
『てめぇ......
雷の呼吸 肆の型 遠雷!!』
鬼が一瞬よろけた。実弥の稀血か
...あーーー実弥動いたぞちょっと
大丈夫かよ...
鬼はこちらよりも実弥の方に集中している
しかしこちらの攻撃も軽々と躱す
『イライラすんなぁ...』
ってか実弥かっこよ。玄弥の南蛮銃も使ったぞ
さすがだわ
「月の呼吸 参の型 厭忌月・鎖り」
『うおっ......悲鳴嶼さん!!!』
「不死川、腹の傷は今すぐ縫え。Aは止血しろ。その間は私が引き受ける」
『ありがとう...ございます!』
すぐ後ろに下がり止血を試みる。
「A、大丈夫かァ」
『実弥のが怪我が酷いでしょ
ごめん、私経験が浅すぎて思ったように立ち回れない』
「自信持てェ。出来る限りで全力を出せばいい」
『...ありがとう。私先に行く』
そう言い立ち上がった。
鼓動が異常に早い。熱い。
痣の発現に成功した。
悲鳴嶼さんの攻撃に連動して私も攻撃を繰り出す
『雷の呼吸 漆の型 雷光灼熱』
「この女にも痣が出ていると。」
その後実弥も復帰そして痣発現。
連携は3人になった。
「柱稽古しといて良かったなァ」
「うむ」
『そうだな』
柱の中の上位の実力を持つ2人
2人の足でまといにはなりたくない
『伍の型 熱界雷
参の型 聚蚊成雷
チッ、かすり傷』
いつもよりも軽く早く動く。力も漲る
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作者名:Ka:ran | 作成日時:2021年1月19日 17時