求婚鬼ごっこ【柱】

おはぎと不法侵入者 ページ26

｢A！起きてねェのかァ！｣

外から聞こえるは不死川の私を呼ぶ声。
めんどくせー。今何時だよ

起きてそのままドアを開けた。

｢おはよォ...おめェ本当に女かァ？普通寝起きそのまま外に出るかァ？｣
『しゃーないしゃーない。今起きたし客人待たせるよりはいいだろ』
｢お、おゥ......｣

恐らく髪ボサボサのゆるっとした寝巻き。
化粧だってもちのろんしていません

｢...これはなんだァ...｣
『あーネズミ捕り？不法侵入者が来ても大丈夫なように前にセットして寝たら朝痛い目に合ってさ』
｢バカだなァ｣
『分かってるわかってる。そっから片し忘れてる』

分かってるよ。女らしからぬ。
さらにだらしない！これが私だ！

｢...それにしてもよォ、この気配はなんだァ｣
『あーね？

...おい不法侵入者！！！どうせまた屋根裏だろ！！そろそろ祭りの神じゃなくて不法侵入者と名乗れや宇髄！！ゴラァ！！』

『笑ってないではよ出てこいやぁ！！ボッコボコのギッタンギタンにしてやらぁ！！』

不死川引いてるねぇ。うんうん。知ってる。

｢ははっ、不死川いなけりゃバレてなかったかもだな｣
『馬鹿言え。バレてたわ！不死川のおかげで少し早く見つけただけだろこの不法侵入者！出てけ！』

おっと、不死川私の前に来てくれた！！
ほんとに守ってくれてるじゃん！
使える！(失礼)

｢ここでは捕まえられそうにねぇな。派手に不死川に殺られそうだ｣
｢出てけェ。3秒以内だァ｣

ほんと心強いな不死川！

｢俺がいてよかったなァ。
...おはぎ、作ってくれるんだろォ？｣
『...あ、それ目当てか！』
｢当たりめェだァ｣

やはり風柱はおはぎ柱でした。

｢うめェじゃねェか。｣
『ふつーふつー。ふつーの腕前よ』
｢ははっ、そうかィそうかィ｣

こいついつからこんな優しい顔するようになった？？
え？これまでまじで殺気の凄い表情しか知らなかったんだけど。

｢今日はここにいてやらァ。お前は休めェ｣
『うわっ、優しっ！』
｢なんだァ、意外みたいな顔しやがってェ｣
『いや、その通りっすよ！めちゃくちゃいが......』

うん、睨まないで？

『すみませんでした。当然でしたね、あはは...』

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