４３輪＊あわさる額 ページ43
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side:he
「……にしかわ、さん、」
「お前…顔真っ赤やん、」
「だいじょ…ぶ、」
「大丈夫な訳あるか」
ベッドの脇から彼女の顔を覗き込む。
りんごみたいに真っ赤な
彼女の顔に手を伸ばして、
その熱を受け取ろうとしたら、
「……ッだめ、西川さんうつる、」
「触るくらい大丈夫やって」
「やだっ、」
西川さんに迷惑かけたくないから、って
伸ばした腕を掴んで拒まれて。
「……ッ、」
大丈夫やって言うとるやろ、って
自分がしんどい時に
俺への迷惑とか考えんな、って
若干イラッとした俺は、
掴まれた腕はそのままに、
ぐいっと彼女に顔を近づけた。
そしてそのまま、
……コツン、と額と額をくっつける。
とくん、とくん、とやけに速く、
だけど静かに音を刻む自分の心臓の音が、
手に取るように感じられた。
すぐそこに別の職員さんがいるとか、
そんな事は別に、どうでも良かった。
「……にしかわ、さ、」
「…………」
額から、彼女の熱い熱い体温が、
俺の方まで流れ込んでくる。
その感覚が……なんでやろう、妙に心地よくて。
もう体温の確認は終わったはずなんに、
離れたくなくて、
Aちゃんの感触を手放したくなくて、
しばらくそうして額をくっつけたままでいた。
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side:you
……心臓の音が馬鹿みたいにうるさい。
ひんやりとした西川さんの
おでこの温度が気持ちよくて。
だけどずっとそうしてる訳にもいかなくて。
風邪がうつるからって拒んだのに、
おでこをくっつけたりなんてしたら、
……もっとうつっちゃうじゃ、ないですか。
西川さんのせいで、
さらに、もっと、熱が上がりそうです。
「ほんまひどい熱」
「……そんなこと、ない、」
「あるわあほ」
「……」
じゃ、こいつ連れて帰りますんで、って
先輩に声をかけた西川さん。
言いながらさらり、とわたしの髪の毛を撫でる
その手つきが優しくて、柔らかくて。
たったそれだけの事に安心する。
今までずっと気まずかったとか、
そんな事はもうどうでも良かった。
「はよ帰って寝んぞ」
「…………ん、」
「っよいしょ、」
「？！ わ、ちょ、にしかわさ、？！」
ふわ、っとからだが浮いたかと思えば、
わたしのからだはいつの間にか、
西川さんの筋肉質な腕の中に
すっぽりおさまっていて。
……それは所謂、お姫様抱っこってもので。
( 平気でそんな事する西川さんに、 )
( いつだってわたしは、 )
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雛*(プロフ) - usaminさん» usaminさん初めまして、コメントありがとうございます^ ^ 拝見させていただいて、確かに同じ作品だなと思いました(；_；) 前回同様様子を見ようと思ってます。ご報告ありがとうございます…！ (2018年1月14日 8時) (
レス) id: a68c4eee09 (このIDを非表示/違反報告)
usamin(プロフ) - はじめまして。 同じ内容の石川慎吾選手の作品を書いてる方がいました。題名は慎吾くんの彼女 です。 勘違いでしたらすみません。 (2018年1月10日 14時) (レス) id: 3fefd0df9e (このIDを非表示/違反報告)
雛*(プロフ) - ゆーんさん» ご報告ありがとうございます；；そちらTwitterの方でもご指摘頂いてまして…とりあえず、あまり騒ぎ立てないで様子を見ようと思います。ありがとうございます(；；) (2017年10月23日 10時) (レス) id: cd2200b77f (このIDを非表示/違反報告)
ゆーん(プロフ) - まる。っていう方が同じ内容の中島選手バージョンで書いてるんですけど、、、こちらの方が早く書き始めたと思いコメントしました。気のせいでしたらすいません。あまりに同じだったので (2017年10月23日 2時) (レス) id: ea8f485ffa (このIDを非表示/違反報告)
雛*(プロフ) - 満月さん» 満月さん初めまして〜！ コメントありがとうございます´`* とっても嬉しいです(；；) 頑張ります！ これからもよろしくお願いします◎ (2017年10月18日 21時) (レス) id: cd2200b77f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛*
| 作成日時：2017年9月10日 12時
