４２輪＊高熱 ページ42
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side:you
……目を覚ましたらまずはじめに、
ツン、と消毒液のにおいが鼻をさした。
「……ん、」
視界がちゃんとはっきりしてなくて、
だからぱち、ぱち、と二回瞬きをしてみたけど、
瞼が重くて、からだもなんとなく力が入らない。
もぞ、とその場で身動きしたら、
自分が布団の中で寝ていることに気がついた。
(……なんで寝てるんだろう、)
えっと、えっと……
わたし、何してたんだっけ、
ってそう思い返して、ハッとする。
「そうだ仕事…！」
ここ三日くらいずっと仕事が忙しくて。
今の部署の広報に加えて、
事務の方のヘルプにも行って───…
それで、そうだ。
さっきも残ってた広報の仕事をやってて……
…………あれ？
やってたはずなのに、なんでわたし、
こんなところで寝てるんだろう。
とりあえず仕事に戻らなきゃ！ って
ガバッとからだを起こしたけど────……
「……ぅぁっ、」
頭の中で鐘がガンガン鳴り響くように
鈍い痛みが走って、
気がついたらまた、
頭が枕に張り付いたように
ベッドの上に倒れ込んでいて。
「桐谷ちゃん…？！ 大丈夫…？！」
「……ッ、」
わたしの顔を覗き込んだのは、
広報の先輩職員さん。
桐谷ちゃん、仕事中に倒れたんだよ？
機材運ぼうとしてそのまま。
汗が凄いと思ったら……ひどい熱で。
ってそう説明してくれる先輩の言葉を
あぁそっか、そうなんだ、って
頭の片隅でぼうっと聞いてた。
どこか感覚がふわふわしてて、
頭がちゃんとはたらかなくて、
……たぶん、ほんとうに高熱なんだろうな。
「あ、そうだ。今西川選手呼んだよ」
「……？！ に……しかわさ…？！ ケホッ」
「あぁもう！ 喋んないの」
西川さんを……？！ って
叫びそうになった声も、うまく口に出せなくて。
でも今は、それで良かった。
「……ん、っていうか、西川さん…？ 西川さんって呼んでたっけ、」
「ケホッ……コホッ」
鋭い先輩の一言に、
誤魔化すように咳き込んだら、
大丈夫？！ って頭を撫でてくれる。
いつもは演技で「遥輝」って呼んでるけど、
……油断したら、
すぐ「西川さん」って呼んでしまう。
……よく今までわたし達の関係が
嘘だってバレずにいられてるよなぁ。
ガンガンと痛む頭に腕を添えて、
ただぼうっと天井を仰いでいたら、
「……失礼します！ あの、Aはッ？！」
( 思っていたよりも必死そうなその声に )
( 込み上げてきたのは涙だった )
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雛*(プロフ) - usaminさん» usaminさん初めまして、コメントありがとうございます^ ^ 拝見させていただいて、確かに同じ作品だなと思いました(；_；) 前回同様様子を見ようと思ってます。ご報告ありがとうございます…！ (2018年1月14日 8時) (
レス) id: a68c4eee09 (このIDを非表示/違反報告)
usamin(プロフ) - はじめまして。 同じ内容の石川慎吾選手の作品を書いてる方がいました。題名は慎吾くんの彼女 です。 勘違いでしたらすみません。 (2018年1月10日 14時) (レス) id: 3fefd0df9e (このIDを非表示/違反報告)
雛*(プロフ) - ゆーんさん» ご報告ありがとうございます；；そちらTwitterの方でもご指摘頂いてまして…とりあえず、あまり騒ぎ立てないで様子を見ようと思います。ありがとうございます(；；) (2017年10月23日 10時) (レス) id: cd2200b77f (このIDを非表示/違反報告)
ゆーん(プロフ) - まる。っていう方が同じ内容の中島選手バージョンで書いてるんですけど、、、こちらの方が早く書き始めたと思いコメントしました。気のせいでしたらすいません。あまりに同じだったので (2017年10月23日 2時) (レス) id: ea8f485ffa (このIDを非表示/違反報告)
雛*(プロフ) - 満月さん» 満月さん初めまして〜！ コメントありがとうございます´`* とっても嬉しいです(；；) 頑張ります！ これからもよろしくお願いします◎ (2017年10月18日 21時) (レス) id: cd2200b77f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛*
| 作成日時：2017年9月10日 12時
