１輪＊一夜限りの ページ1
.
.
「…Aッ、」
重ねた唇の隙間で熱っぽく囁いて、
目の前の彼女を、ベッドに押し倒した。
そのまま彼女の両手首をシーツに縫い付けて、
留守になった首筋に吸い付く。
「……ぁっ！ ……っはる…き、」
向こうもまた、熱っぽい声で俺を呼ぶ。
その声が彼女の余裕の無さを表しているようで。
俺が彼女の全部を支配しているような……
そんな感覚が俺にも快楽を呼ぶ。
そのまま俺は、
その快楽に吸い込まれるように、
……彼女を抱いた。
.
.
.
side:you
「……ん、」
カーテンの隙間から差し込む朝の光が眩しい。
ベッドの上で寝返りを打つと、
その光をダイレクトに浴びて、
眩しさに思わず顔を背けた。
(……なんか、いつもと日差しが違うような)
寝起きの私の頭では、
何で、と考えるのに時間がかかって。
薄らと開けた目で、部屋を見渡す。
「……あ、れ」
ここ……は、ホテル？
明らかに私の部屋じゃないし、
かと言ってこんな部屋の友達も知らない。
(なんでホテルなんかに……？)
思案するけど答えが思い浮かぶ事はなくて。
代わりにズキッ、と頭が痛むから
……あ、私昨日飲みすぎたんだ。って、
ただそれだけ、わかった。
(呑みすぎてしんどくて……ホテルで寝た、とか？)
うーん、と考えてても仕方ないので、
むくりと上半身だけ起き上がってみる。
そうしたら必然的に、被っていた布団が
パサリと、重力に従って剥がれ落ちた。
その時、ひんやりと肌に纒わり付いた冷気。
……それは決して、布越しのそれじゃなくて。
(な、にこれ……なんで私、服着てないの、)
確認するようにペタペタと
両手で身体に触れてみるけど、
……やっぱり服は、着てない。
あまりの驚きに思考が停止しかけたけど……
停止する前に今度は、私の視線が何かを捉えて。
「……？！」
私の隣で、もぞっと、何かが動いた。
黒いもの。……多分、髪の毛。
……短い黒髪。
見るからにそれは男の人のそれ、だけど。
そんな筈ない大丈夫って、自分に言い聞かせて。
……だけど全然、大丈夫じゃなかった。
「……んー、」
数分前の私と同じように、
息の混じった声を鳴らせて寝返りを打つ人物。
寝返ったお陰で……垣間見えた顔。
(──…嘘でしょ、)
あまりにも整いすぎたその顔は、
……私のよく知ってる人の、顔だった。
「……に、しかわはるき…っ？！」
(全ての始まりは…
この 一夜限りの�猗Δ劉甦愀� だったの)
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 667人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「プロ野球」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雛*(プロフ) - usaminさん» usaminさん初めまして、コメントありがとうございます^ ^ 拝見させていただいて、確かに同じ作品だなと思いました(；_；) 前回同様様子を見ようと思ってます。ご報告ありがとうございます…！ (2018年1月14日 8時) (
レス) id: a68c4eee09 (このIDを非表示/違反報告)
usamin(プロフ) - はじめまして。 同じ内容の石川慎吾選手の作品を書いてる方がいました。題名は慎吾くんの彼女 です。 勘違いでしたらすみません。 (2018年1月10日 14時) (レス) id: 3fefd0df9e (このIDを非表示/違反報告)
雛*(プロフ) - ゆーんさん» ご報告ありがとうございます；；そちらTwitterの方でもご指摘頂いてまして…とりあえず、あまり騒ぎ立てないで様子を見ようと思います。ありがとうございます(；；) (2017年10月23日 10時) (レス) id: cd2200b77f (このIDを非表示/違反報告)
ゆーん(プロフ) - まる。っていう方が同じ内容の中島選手バージョンで書いてるんですけど、、、こちらの方が早く書き始めたと思いコメントしました。気のせいでしたらすいません。あまりに同じだったので (2017年10月23日 2時) (レス) id: ea8f485ffa (このIDを非表示/違反報告)
雛*(プロフ) - 満月さん» 満月さん初めまして〜！ コメントありがとうございます´`* とっても嬉しいです(；；) 頑張ります！ これからもよろしくお願いします◎ (2017年10月18日 21時) (レス) id: cd2200b77f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雛*
| 作成日時：2017年9月10日 12時
