五十一 :鴨太郎side ページ12
彼岸花が咲き乱れる、神社へと続く道。
僕が江戸に来て、毎日通っている場所だ
最初は縁結びの神社と聞いて足を運んだのだが、その道中に咲き乱れる彼岸花がとても美しく、彼女の瞳の色の様だったので、
ここにいれば彼女が表れてくれる気がした。
「本当に、表れてくれるとは。
神様とやらを信じてみる価値はあるのだね。
神崎君。」
振り返ると、そこには彼岸花のように赤く美しい瞳を持つ
僕が探していた、愛しい人が立っていた。
服は隊服ではなく病衣を着ている。
病院から抜け出してきたのだろう。
全く、無茶をする。
『...鴨太郎...
改めて、久しぶり』
ふわりとほほ笑む彼女。
あのころと何も変わらない。
「ああ...
全く。君が瞳を隠すものだから、気が付くのが遅くなってしまったよ」
『私も、目をちゃんと開いていれば、鴨太郎をすぐに見つけられたのに
なにしてたんだろう』
そういってクスクスと笑った。
彼女は一歩ずつ、僕に近づく。
『約束。
果たしに来ましたよ。
...もう知ってるかもしれないけどね』
約束。
幼いころの、約束。
「...ああ。
君の口から聞きたいんだ」
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カンザキ ヒヨリ(プロフ) - ナオさん» ありがとうございます!頑張ります! (2022年6月26日 5時) (レス) id: e9afb24d8c (このIDを非表示/違反報告)
ナオ - すごく面白かったです!続きが出るのを待ってます! (2022年6月24日 10時) (レス) id: 555c77eac7 (このIDを非表示/違反報告)
カンザキ ヒヨリ(プロフ) - ありがとうございます! 私の気分次第ではありますが続編も出すかもしれません…! (2018年9月14日 14時) (レス) id: b18aa6777e (このIDを非表示/違反報告)
カンザキ ヒヨリ(プロフ) - ねゃむ^._.^さん» ありがとうございます! 楽しんで頂けたようで嬉しいです (2018年9月14日 13時) (レス) id: b18aa6777e (このIDを非表示/違反報告)
闇夜 - お疲れ様でした!とても読んでて楽しかったです!その先が気になる、、、 (2018年9月14日 7時) (レス) id: a8df683393 (このIDを非表示/違反報告)
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