夏休み(祭り編)―3― ページ21
貴「うぎゃぁ!?く、黒子くん!?いつからいたの!?」
いつの間にか、隣には黒子くんがいた。
相変わらずの影の薄さだ............。
全然気づかなかった。
黒「Aさんが金魚すくう時からです。
一応声もかけましたけど、あまりに真剣な顔をしていたので。」
貴「そこは声かけようよ............。
ていうか、1人?火神くんは?」
黒「いえ、今日は...............。」
桃「あっ、テツくーん!」
黒子くんがそう言いかけた途端、桃井さんが黒子くんに抱きついた。
桃「Aちゃん、今日は人多い方が楽しいかなって思って、テツくんとかがみん
を呼んだの!」
そうだったんだ.........。
ていうか桃井さんに気を使わせてたんだな.......。
しっかりしなくちゃ。
あのサトリに誘い断られただけで何を凹んでるんだ、私は。
貴「ありがとう、桃井さん。」
桃「ううん、友達だもん!じゃ、行こっか。
ほら、テツ君も!」
桃井さん先頭に私達は歩き出した。
気のせいか、さっきから人が増えている。
.
いきなり黒子くんの後ろを歩く私の前に背の高い男の人が割り込んだ。
黒子くん達の姿は見えなくなる。
慌てて足を早めても、すでにみんなは人混みに紛れて、どこにいるか分からなくなっていた。
.
迷子か............。
お祭りで迷子になったことは何度もあるけど、
なんだか今日は.....................
すごく心細い。
周りが怖い。世界に独りぼっちみたいな感じだ。
私は1人立ち尽くした。
助けてください、今吉先輩.....................。
.
?「A。」
名前を呼ばれ、腕を引かれた。
私はなすがまま、腕を引かれて歩きだした。
こんな時、いつも助けに来てくれるのがこの人だった。
私はちょっと嬉しくなった。
いや、ちょっとどころじゃなくて、すごく嬉しい。
前を歩く大きな背中をみて、涙が出た。
149人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Sena - 完結おめでとうございます! 今吉さんカッコよすぎる〜! (2018年5月5日 15時) (レス) id: dfb791a807 (このIDを非表示/違反報告)
MARBLEチョコ。(プロフ) - むーみんさんのこの作品好きなので完結しちゃうのは寂しいですけど更新頑張ってくださいっ!! (2014年9月28日 1時) (レス) id: 40372bdca2 (このIDを非表示/違反報告)
宮地&今吉love(プロフ) - マジ今吉サイコー【カッコイイ】*'ω`*)ゞ惚れ♪ (2014年8月11日 23時) (レス) id: 76bed74a7e (このIDを非表示/違反報告)
テリヤキ(プロフ) - はるぽん。さん» ありがとうございます(*^^*) (2014年4月16日 18時) (レス) id: 6422447679 (このIDを非表示/違反報告)
はるぽん。(プロフ) - 完結おめでとうございます。(ノ∀\*)すごく面白かったです。これからもテリヤキさんの作る小説が楽しみです (2014年4月15日 1時) (レス) id: 03013f6fdd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ