サトリの彼女は超大変でした【今吉翔一】

サトリは嫉妬します―3― ページ12

注：駄作者テリヤキは握手会に行ったことがないので、どんな感じで行われるのかよく知りません




黄「来てくれてありがとうッス！」



前の方で黄瀬涼太が大勢の人と握手を交わしている。



やっぱりイケメンだなー.........。



遠くから見てもよくわかるよ.........。



私達は握手会の列に並んでいる。



お姉ちゃんは私など視界に入っていないかのようにはしゃいでいる。




さっきから1人で「黄瀬くん黄瀬くん黄瀬くん...............！」



って呪詛のようにつぶやいてます。



もうこれ危ない方のファンの人だよ............。




大丈夫か............、まじで。




．





．






数分待ったあとで、ようやく私達の番になった。




私は影薄なお姉ちゃんの変わりにサインをもらうことになっている。



別にそんなことないと思うんだけどね............。



ていうか黄瀬涼太に興味がない私がサインもらっても、


相手に不快な思いさせるだけなんじゃ.........。




．





黄「来てくれてありがと！


　君、初めてっすよね？名前は？」




私の番が来た時、黄瀬涼太がそう言った。




貴「えっと、澤野Aです！


　来た人の顔、覚えてるんですか？」




黄「うん、大体覚えるっすよ。


　何回も来てる人なんかは特にね。」




．




意外と頑張ってるんだな.........。



同じ歳とは思えない.....................。




貴「あ、あとサインもらえますか？」



黄「いいっすよ。」




黄瀬涼太は優しい対応でサインを書いてくれた。



サインの書き方とかも様になっている。




．






黄「はい、かけたっす。」



貴「ありがとうございます。」




黄「よかったらまた来てくれると嬉しいな((ﾆｺｯ」




貴「はい！」






私はお辞儀をしてからその場を離れた。



．





その時だった。



背後から微かに視線を感じたのは。

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