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「 僕、お名前は？ 」
「 あやと、… 」
「 あやとくんかー！！ ふふ、かっこいい名前だね？ 」
「 お姉ちゃんは？？ 」
「 ん？？ Aって言います！ 」
なんだなんだ。なんでそうも仲良く出来るよ。
「 ねーねーAお姉ちゃん、あのお兄ちゃんは？？ 」
「 んーーとね、とりさん 」
「 とりさん！！！ 」
いやちげえ。
鳥じゃないよ、誰がチキンだよ。
「 ねーねーとりさん 」
「 とりじゃねえ！ 」
「 …… ほくとお兄ちゃん！ 」
え、え、なんで知ってるの。
目線を上げると、にひひと笑みを浮かべてるA。
……上手いこと教えたな、お前。
くっっっそ。かわい。
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あ、Aがね？？
あやとくんもかわいいけどさ。
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なんて、絶対言わねえけど。
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「 ねーね、とりさん変な顔してる 」
「 ああいう顔なんだよ 」
「 いやちげえよ 」
3人で、影を並べて歩いていた。
まるで、… 家族みたいな。
いや、違うけど。
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「 あ、Aお姉ちゃんちょっと待ってて！ 」
そう言うと、あやとくんは俺の手を引く。
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「 ねーね、北斗お兄ちゃん。 僕ね、大きくなったら北斗お兄ちゃんみたいなかっこいい人になって、 」
″ Aお姉ちゃんとけっこんする！！ ″
「 ぶっ 」
思わず吹き出してしまった。
いや、可愛いなって。
「 なんで笑うの！！ 」
「 … いいか？ あやと、 」
″ Aお姉ちゃんはもうお兄ちゃんの女の子だから ″
「 ええ！ じゃあ僕のお父さんとお母さんみたいな関係？？ 」
「 んーん、ちがうよ？ 」
俺も目線を合わせて、あやとくんの目を見詰めた。
「 あやとは、Aお姉ちゃんみたいな人と結婚するの 」
「 …… 優しくて、心があったかいひと？ 」
「 そう 」
わかったなら、お姉ちゃんのところ戻ろっか。
そう言い、手を繋いで彼女の元へと戻った。
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「 待ったぞ ふたり！！！ 」
「 随分と遅いなあ！！！！ 」
…… 俺の、女の子、ね。
..
わわわ、ほんとにそろそろ赤星や ……
がんばろ！！！！
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