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「 おい 馬鹿 」
「 松村くんに言われたくない 」
まあ今回は俺も馬鹿だったけど 。
何時も馬鹿なお前に言われたくねえわ、なんて心で突っ込む。
「 …… なに 」
「 ん 」
そんな馬鹿に、ビニール袋を渡した。
ほぼ投げたけど。
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「 ぇ、 …… なにこれなにこれ？！ え？！ 」
「 そこのコンビニの。お前好きだろ？ 」
「 え？！ 好きやで！！！ なに北斗！！ 」
今日優しいね！！なんてキラッキラの笑顔で俺の顔を見る。
あーあ、気付いてないとかホント馬鹿だわ。
「 北斗何？！ え！！ 好き！！！ 」
「 俺は嫌いだよ 」
未だテンションが高い彼女を置いて1人で外へと歩いた。
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「 ちょっ、北斗 」
「 なに 」
「 半分こして食べよ、北斗もプリン食べたかったんでしょ？ 」
気付けば隣を歩いていた彼女に、返事をする間もなく手を掴まれる。
「 ほら、公園行って食べよ！ 」
「 はあ？ 今から … って、もう、、 」
拒めない俺も俺だけど。
この感情はなんなんだろうか。
「 はい北斗、あー 「 しねえわ馬鹿 」…… ば、馬鹿しか言わないじゃんかぁ！！ 」
お前と居れば、何も怖くないよ。
だからさ、ずっと傍に居て欲しいんだ。
なんてね。 絶対、言わないけど。
その気持ちは甘くてちょっとだけ苦い、
プリンと一緒に飲み込んだ。
(( 結局 あーん 、食べてくれたね ))
((( やっぱ恥よりプリンだわ )))
(( 北斗に恥なんてあるの？ ))
((( あるわ、お前には全然ないけど )))
(( え 失礼 ))
..
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