【ブルーロック】２人の野良猫と宝物と

5.隣の席　※凪side ページ5

凪side


高校2年生、最初の席替えで隣になったA。




根っからの人好きって感じ



いつも周りにはたくさんの人がいる




そのせいもあって、俺の隣はいつも騒々しい




『そのゲーム私もやってるよ』




スマホの画面を俺の視界を独占するように見せてきた。




画面を見る限りかなりやり込んでいるのが伺える




そのままそのスマホの持ち主の顔を見た




初めてちゃんと見たかも




感情の希薄な俺が思わず目を見開くくらい




驚いた




人気なのも頷ける





Aはスマホをポケットにしまい、お昼のサンドイッチを食べ始めた。



いいなぁ



お腹すいた




「凪くんがAの食べてるサンドイッチ見てるよ」




うん、確かに見てた



その通りです




『サンドイッチ食べたいの？』





そう問いかけに「うん」とだけ返しこくんと頷いた





『もう一個口つけてないのあるから、それあげる』





パクリ




そのままAが持っている食べかけのサンドイッチを口に頬張った



んまい




「凪くん可愛い。なんか猫みたい」




Aの友人に本物の猫を見るような目で見られる



俺、ネコ？




『お魚咥えたドラ猫的なやつか。サンドイッチ咥えたナギ猫』




「なにそれウケる」




Aの周りはいつも賑やか





『笑いのツボ醤油皿より浅いんだけど』




くくっ




思わず笑ってしまった





何その例え





Aが俺を見てる？




？




なんか嬉しそう

6.隣の席→←4.高2 ※玲王side

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