【ブルーロック】２人の野良猫と宝物と

3.高2 ※凪side ページ3

凪side




高校2年生になった




俺のクラスには、なんというかキラキラした女の子がいる。



先生「A、頼む。バイク通学はやめてくれ」




ギターを背負ったまま朝イチで怒られている？というか懇願されている。




『校則違反ではないですよね？』




反抗的な口調ではなく、純粋な疑問をそのまま問いかけているような感じの口調



先生「うちの高校そもそも駅近だろ？徒歩圏内に借り上げたアパートもあるから、徒歩通学、電車通学、たまに自転車通学がいるくらいで、バイク通学を想定していないから校則に盛り込んでないんだよ。」




『前例がなかったからなくてもよかったと』




先生「その通り、でもなぁお前がやり出すと真似する奴が出てくんだわ。それは避けたいのが組織の判断ってやつ」




『それなのに禁止にしないんですか？』




先生「禁止にすると、俺ら教師陣も生徒の手前なんとなく乗り辛いだろ」




『バリバリ大人の事情じゃないですか！』




先生「その通り。だからこうしてお願いしてるんだわ」




『わかりました。先生の気持ちを汲みましょう！』




先生「ありがとな。つかAが乗ってるの、赤のヨンフォアかよ。生意気が過ぎるだろ」




『お、さては先生もバイク乗りですか？』




よくわからない話しで先生とすら仲が良いこの子は今、俺の隣の席だ。




『凪おはよ、ゲームの調子はどう？』





先生との会話を終えて、ギターを机の横に立てかけながら俺に挨拶をする。




風の噂によると軽音学部のギターをやっているとか。




去年の文化祭でもジャカジャカやってたらしい




凪「うん。まぁまぁ」





高校に入ってちょき(飼ってるサボテン)以外の初めての話し相手が、このキラキラした子、Aだ。

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