美女と関ジュ 1 (ページ17)

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Side真鳥

連絡先から親御さんのを探す。

A、"お父様"と"お母様"で登録してんのか？

マジもんのお嬢様やんけ。

まず、お母さんにかけたけど繋がらんかった。

お父さんにかけると3コール目で出た。

真鳥「あ、もしもし。猫宮Aさんの

お父様の携帯でしょうか」

猫父『そうですが、あなたは』

警戒しとるんか少し厳しい口調のお父さん。

真鳥「Aさんのメンバーの林真鳥と申します」

猫父『林さんですか。いつも娘から話は聞いております』

さっきより少しだけ口調が柔らかくなったお父さん。

っていうかA、俺らのこと

お父さんに話してるんや。

なんか、嬉しいな。

真鳥「今日のレッスン中に、Aさんが貧血で倒れてしまい

マネージャーの車で僕の家まで行ってるのですが

Aさんのお宅の方がよろしいですか？」

猫父『あぁー……………………。

いえ、林さんのお宅で大丈夫です。

明日の朝になっても目を覚まさなかったら

またご連絡ください』

真鳥「はい。わかりました。では失礼します」

そこで通話は切られた。

ってか、お父さんちょっとカタコトやったな。

Aってハーフやったっけ？

丈一郎「なんやって？」

真鳥「そんまま俺んちでええって」

にしても冷たくない？

普通、自分の娘が倒れたって聞いたら

飛んでこんへん？

俺やったら行くけどなぁ。

っていうか、帰る時間になっても

中々来んかったら電話せぇへん？

着信履歴なかったで？