世界を統べる者たちよ【神樹を守る子ら】【リレー小説】

◆ ページ11

「マグノリア、居るか?入るぞ?」
最低限の礼儀としてドアをノックすると、部屋の中から元気な許可の返事が来た。
入ってみると、マグノリアと予想外の人物がいた。
「ノア!来ていたのか？何故俺の部屋に来なかったんだよ。」
「あ!やがみんやっほー!実はね、さっきノアと廊下で会って、やがみんは仕事が少し忙しいからあたしの部屋で少し居なよって提案したの!」
「おまえだって調査報告書でいっぱいの机上だったろ。」
「エルちゃんと話している間に消えました〜!」
マジかよ。何で話しながら書類仕事ができるんだ?
「じゃあ、俺はノアと話しながら書類仕事するかな！」
「だめだよ順くん!順くんは昔から人の話はしっかり聞いちゃう人なんだから。まあ、そこが良い所でもあるんだけど...」
「そうだそうだー!ノアはここに置いてけー!」
そうは言われても1度ノアを見るとなかなか仕事をする気が起きない。どうしたものかと考えていると、ノアが言葉を発した。
「順くん書類仕事終わってないの?休憩って感じかな。お疲れ様!ところでどうしてマギーちゃんのところに来たの?」
おっと、本来の目的を見失うところだった。流石ノアだな。
「ああ、そういえば。ここに来た理由はおまえと訓練したいなと思って来たんだよ。」
「え?いいの?でもやがみん書類仕事は?」
「息抜きだ息抜き。よっしゃ、行くぞ!ノアも来い！訓練の様子、見してやるよ。」
「わー!やったー!」
笑顔の2人を連れて、俺は屋内のトレーニング施設へ向かった。

カラダが1つ→←傘が1本

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