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キンスマ~キスマイ結成編~14 ページ43

静まり返る楽屋。

翔「あーぁ。相葉さん怒るわw」

潤「まあ、大丈夫でしょw」

翔「ごめんね、せっかく来てくれてたのに騒がしくて(苦笑)」

北「いえ…あの、聞いてもいいですか?」

翔「なに?」

北「今、市川さん、皆さんにため口でしたよね?あれは…」

翔「ん?俺らがそうしてって言ったの。ため口と兄呼びにしてって」

藤「どうしてですか?」

翔「どうしてって…」

潤「あいつに少しでも気負わずいてほしいから」

玉「気負わず…」

潤「お前ら、まだAのこと認めてないんだってな。まあ、気持ちは分かる。俺がお前らの立場だったらそう簡単に認めてないと思うし」

翔「確かねw」

潤「周りに認められない、存在を否定されるってさ、すげー辛いだと思わないか?そんな環境のままやってたらたぶんあいつは壊れると思ったんだよ。だから少しでも心を休められるようにしたかったんだ」

翔「敬語をずっと使うって結構疲れるじゃん?でも、俺たちはAよりもだいぶ年上で先輩だろ?なかなか納得してくれなかったけどね、ため口」

潤「ま、うちには頭のキレるのがいるから、何とか丸め込んだけどw俺たちはAの兄貴になるって決めたんだ」

北「兄貴…?」

翔「Aに何があっても絶対に味方でいる。そういう存在が今のあいつにはいないから、俺らがそういう存在になる。少しでも楽しく生きていけるようにね」

キスマイ「………」

潤「お前らはこれからどうすんだ?ジャニーさんの言ってた期限まであと2ヶ月切ってるだろ?あいつは期限が来たら事務所辞めるつもりみたいだぞ」

宮玉千「え!?」

潤「この前お前らに、『約束の日が来たらいなくなる』って言ったらしいな。まあ、それだけが理由じゃないと思うけど、だいぶ覚悟決めてるみたいだった」

翔「俺らが口出しする事じゃないのは分かってるんだけどね(苦笑)もう、嵐はベタ惚れなのよ、Aにwだからもう少しよく見てあげてよ、Aのこと」


北「すげー愛されてるなって思いました。最初Aがステージに出てきた時は『なんでこいつだけ』って思ったんですけど…でも、ステージ上でも楽屋でも、嵐さんがAのこと本気で考えてるのが分かって。しかも辞めるなんて聞いたら、俺らもこのままじゃいけない、ちゃんと向き合わないとって気持ちになりました」

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作者名:千夜 | 作成日時:2014年9月16日 20時

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