きすまいのおひめさま４ (ページ4)

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姫の話4 ページ4

北山side

北「A、話してくれてありがとな。もっと違う内容だったら自分で考えろって言ったかもしれないけど、これに関しては相談してくれなかった方が怒ったよ、たぶん(苦笑)」

あ「そっか…｣

北「今の話を聞いて俺の意見を言わせてもらうけど、あくまでも俺の思いだ。それをAが受け入れても受け入れなくてもそれはAの自由だ。そんなことで嫌いになったりしないからそれだけ分かってて」

あ「はい…｣

Aの目を見てゆっくりと俺の思いを伝える。

北「俺はキンスマのオファー、受けていいと思う。確かに、過去を掘り返されてAが嫌な思いをするかもしれない。視聴者の人から厳しい意見があるかもしれない。それでキスマイの活動に影響があるかもしれない」

俺の言ってることを想像したのか、涙目になってるうつ向いているA。それでも俺は続ける。

北「でも、それで俺たちが壊れることは絶対にない!!今の俺たちはいつまでもガキのままじゃない。どんなことがあっても8人で乗り越えられると俺は思うんだ｣

顔をあげて俺を見るAの手を優しく両手で包み込む。

北「それに、Aみたいな境遇の人がこの世にはきっとたくさんいるよ。その人たちは今のAを見たら勇気をもらえるはずだ。だって、こんなに頑張ってるんだから…」

ポロポロと涙を流すAはほんと久しぶりに見る。

北「怖がるなとは言わないよ。でも、怖がってばかりじゃなにも変わらない。批判する人がいるように、俺たちには応援してくれる人もたくさんいるんだから。もちろん、これから好きになってくれる人も…
傷ついたって大丈夫！Aには俺たちがいるだろ？それじゃ不服か？」

ブンブン首を横に振ってる…

北「たとえどんなにAが傷ついたって、俺たちが絶対に癒してやる!!だから一緒に頑張ってみないか？」

あ「うぅ～…ありがとぉ…｣

泣き止まないAの隣に移動し、優しく抱き締めると、俺の背中にしがみついて更に泣き出した。背中を撫でて落ち着くまで待ってやる。