キンスマ~新たな出逢い編~4 ページ26
ジャニー「A、今日は何か予定はあるかい?なかったら私と少し出掛けないか?」
4月のある土曜日。朝から喜多川氏から連絡を受けたAは言われるまま出掛けることに。
着いた先はNHKホール。訳も分からず、前を歩く喜多川氏に付いていくしかないA。
目の前では男の子たちがキラキラの衣装を着て歌って踊っている。それを大勢の女の子たちが黄色い声援を送りながら見ている。
あ「すごい衝撃でしたね。ジャニーさんの仕事のことは東京に来る時に少し徳先生に教えてもらって、テレビとかも少しずつ見るようになって理解してはいましたけど、ここまですごいとは…(苦笑)だって、あんなにたくさん女の子たちがキャーキャー言う男の子たちを言わばプロデュースしてるわけですから…驚きました」
それから毎週末になるとテレビ局やレッスン場に連れて行かれるようになる。時にはドラマの撮影現場を見学することも…初めての現場に緊張しながらも今まで見たこともない世界に少しずつ興味を持つようになったA。
そんなことが3カ月が経った頃、突然喜多川氏に事務所に呼ばれた。
ジャニー「A、こんなところに呼びだして悪かったね。まあ、座って」
社長室のソファに向かい合って座ると早速話出す。
ジャニー「A、ジャニーズ事務所に入らないか?」
あ「は?何を言ってるんですか?ジャニーズって男の子だけですよね?さすがのあたしもジャニーさんのこと色々勉強したから知ってますよ」
ジャニー「そうかそうかwありがとう。でも、本気なんだが?」
あ「あたしに男装しろと?」
ジャニー「いや、そのままのAでいいんだ」
あ「…女の子のジャニーズを入れたいってことですか?」
ジャニー「Aをジャニーズにしたいんだ」
あ「…」
喜多川氏の言うことを理解できないA。ただ話を聞くしかない。
ジャニー「徳から私がAのことを昔から知っていたのは聞いているよね?初めて見たときから凄く惹かれるものがあったんだ。職業柄たくさん人を見るがその中でも群を抜いて惹かれるものが…しかし、女の子だ。私の事務所では育てることは出来ない。諦めようと思ったんだがね…どこかでどうしたも諦めきれなかった」
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作者名:千夜 | 作成日時:2014年9月16日 20時