姫の話 ページ1
北山side
ピンでバラエティーの収録だった今日、オフのはずのAから電話がかかってきた。
普段、収録中って分かるときは電話じゃなくてlineなのに不思議に思った。
電話に出ると、いつもより少し沈んだ声。
話があるって一体なんだ?
元気のない声と話の内容が気になってそのあとの収録は全然集中できなかった。
午後8時半。
押していた収録を後半巻いたおかけで遅れを取り戻せた。
行きつけの店に向かい、顔馴染みの店員に声をかけるとAま8時には着いてたって…
大分待たせてるな…急いで個室に案内してもらい、扉を開けると…
あ「あ、みっくんお疲れさま♪早かったんだね(^^)」
北「お疲れ。後半かなり巻いたからな。てか、待たせてごめんな?」
あ「ん?あたしが勝手に早く来てただけだから♪それにみっくんお仕事だったんだし大丈夫だよ。なに飲む?お腹空いたからご飯適当に頼んだとこなんだ〜(^-^)」
北「そっか、ありがとな。俺ビールにするわ」
あ「りょーかい!!」
サクサク注文してくれるA。若いのにこういうのがサラっと自然にできるのがすごいわ。
って言ってる俺、もうおっさんだな(苦笑)
料理と飲み物が運ばれてきてとりあえず乾杯。
腹が減ってたこともあってまずは食事。今日の仕事の話とか最近の面白かったこととか…とにかく他愛もないことばっかり話す俺たち。
今のAからは電話の時に感じた違和感は感じられないけど、絶対何かあるんだろうな。
食事も一段落したし、そろそろ話振ってみるか…
北「で?今日はどうした?なんか話があったんだろ?」
あ「あー、そうだね」
うつ向いて少し歯切れの悪い感じ。そんなに言いにくいことなのか…
焦らせないようにAが話出すのをじっと待つ。
しばらくすると意を決したように顔をあげ、ゆっくり話だした。
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作者名:千夜 | 作成日時:2014年9月16日 20時