314話 ページ14
そう心に決めたはずなのに後悔しかない
本当にそれでいいのか
悩んで、不安で、一睡もできない
もし、今日大切な話があると言っても会わないのならもう別れよう
そう心に決め、次こそはと行動に移す
｢千歳、今いいか｣
敢えて千歳と呼んだこと気も気づかず腹筋をしながら面倒くさそうになんね、と言われる
結構クルな……
｢大切な話があるんだが｣
｢長くなりそうね？｣
｢おそらく｣
｢じゃあ後にしてほしか
見てわからんと？｣
舐めた口効くんじゃねえよ
誰に向かってモノ言ってんだ？
完全にテニスに一途な千歳に怒りが湧くがそれを抑え平常心を心がける
｢じゃあ大事な事だから手短に言わせてもらう
別れてくれ、俺は千歳と別れたい｣
腹筋を続ける千歳に心のない声で伝える
俺はもうお前と一緒にいたいと、居続ける自信が無い
離れたい
｢はぁ、今忙しゅうって……は？
なんね、それ……どぎゃんつもりな｣
ピタッと動きを止め掴みよってくる千歳を睨む
｢なんだ？何かおかしいことでも言ったか？
別れたい、千歳、お前はテニスに一途で俺と最近話したか？
話を聞いてくれたか？｣
｢それはテニス合宿に来とったけん！
ほがにAば話さんかったと！｣
｢俺は何回もお前の話は聞いた
それでも改善の余地がないから同じことをしただけだ｣
淡々と全ての質問に完璧な攻撃のできない答えを続ければ怒りが達したのか胸ぐらを掴んできた
これって抵抗していいのか？
｢ほがに俺と別れると？
認めん、俺は別れん｣
｢何か勘違いしてないか？
俺はもうお前と特別な関係でいたくないと言ったんだ
そしてそれを招いたのはお前の行動が根本的な原因だと思うが？
それをわかって言っているのか？
それならどの口が言ってるいるのかよく考えるといい｣
パンっと顔を叩かれた
と言ってもあえて避け無かった
｢……俺は怒りや我儘で人を叩くようなやつとは関わりたくない
二度と触るな、俺の目の前に現れるな
そして話しかけてくるな
最低限、礼儀と練習の時だけだ
もし、次同じことをするようなら顔が腫れると思え｣
宙に浮く体を捻り足で思いっきり千歳の体を蹴り離してもらう
ドガッと大きな音を立てて倒れる千歳を無視し部屋を出た
外で様子を伺っていた観月と柳と乾に謝罪を伝え早々とロビーに行きパパを探す
いた
｢パパ！！俺千歳と別れた。で大切な話があるから後で聞いて！｣
黒部｢なんですか、A
私の部屋に行って話しましょう｣
そう言って私室に向かい至パパも呼んでもらう
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：I like choco. | 作成日時：2021年8月25日 23時
