【銀魂】空から女の子が降ってきました。２

第五十九訓 ページ16

エリザベスに連れて来られたのは、人通りの多い橋だった。今朝、辻斬りがあったと騒ぎになっていた所だ。





(確か浪人ばかりが狙われていると噂になっていたね……)





此処に連れてこられたという事は………





(……少し、嫌な予感がするな)





『エリザベス？此処で何があったんだい？』






するとエリザベスが口の中から何かを取り出した。






『これって……桂君の……』



新八「えっまさか！？」






出てきたのは血塗れの小さなカバン。これは桂君の所持品だ。この前持っていた。






『此処で見つけたのかい？』



"はい…桂さんの姿も数日見ていなくて……"






じゃあ、桂君は辻斬りに……？






『いや、でも桂君は……バカだけど頭は切れるしバカだけど 中々の使い手だしバカだけど辻斬りごときにやられる訳が無いと思うのだけど……』



新八「バカだけどっていうのいります？？」






えっ……全部本当の事じゃないか。ねぇ？






『…まぁとりあえず。エリザベスは桂君が殺られたのでは、と心配している訳だね？』






そう言うと、エリザベスはコクリと頷いた。






『……でも、桂君の遺体を此処で見つけた訳では無いんだろう？断定するのはまだ速いと思うよ。捜索位はしないと。一緒に探そうか』






そう言うとエリザベスはプラカードをそっ、と挙げた。






"すみません、付き合わせて…Aさんには依頼した訳でもないのに…"



『良いの良いの。私の好きでやる事だし気にしないでくれたまえ。それに桂君は私の大切な遊び相手だからねぇ』






桂君は、変な所で天然だから面白いんだよね。






神楽「……定春、どうアルか？」






すると、神楽ちゃんが定春にカバンを嗅がせていた。





(あ、定春って一応犬なんだよね？じゃあ嗅覚も良かったりするのかな？)





なら何か掴めるかも……






『……神楽ちゃん、定春に案内してもらいながら私達で此処等一帯を探そう。出来るかい？』



神楽「ウン、任せるヨロシ！新八ィ！！お前はエリーと一緒に辻斬りの方を調べるアル！私はAとヅラ探しに行ってくるネ！」






そのまま私は新八君とエリザベスに微笑むと神楽ちゃんと定春と一緒に駆け出した。





(桂君……大丈夫、かな？)





そして桂君のことを、柄にも無く心配してしまった。










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